APU アジア太平洋大学の元学長の出口治明さんは、人生を豊かにする3つの宝を
「人」「本」「旅」
と強調されています。
戦後の高度成長社会の時代は、がむしゃらに一致団結して働くことが良しとされていました。
追いつくモデルのアメリカがあったから、それでよかったのでしょう。
懸命に働いて、残業もこなし、そのあと先輩に誘われて、仕事のコツも愚痴も聞く。
上司が飲み会に参加すれば、気を利かせて
「ここは、課長のあの歌で絞めてもらわないと、場が収まりません」
と十八番の歌を毎回勧めて、同じように終わる。
せっかく大学まで学んだある新入社員が、気づいたのだそうです。
自分は、この1年で1mmも成長していないと。
このままでは自分の成長は止まると。
そこで、彼がとった行動は
職場の夜の付き合いをやめて、その時間を自己投資(勉強)することです。
飲みに行くにしても違う関係性の人と行くことにしたのです。
同じ関係性の中にいると決して聞けない流行の歌やビジネスの話が聞けることに気づいた彼は、仕事でも創造的な取り組みを生み出したようです。
つまり、多様な人との出会いが彼を変えたのです。
中学生にとって、日頃の集団から一歩抜け出して、社会の集団に入る体験は少しハードルが高い。
しかし、そこを超えることが何よりも大切です。
現代は、多様性の時代と言いながら、異質の集団や違う価値観に触れることを避けるのは
自分の可能性を狭めることになるからです。
この大切さをどう伝えたかは、次回のお楽しみ。
今回はここまでにします。
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