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2024年9月26日木曜日

塩見小学校 よのなか教室 GLAOBAL CLEAN(グローバル クリーン)

今回のよのなか先生は、グローバルクリーンの税田和久さん。

日向市立塩見小学校6年生を前に、心にしみる話をしてくださいました。

ご家族の事業を継いでの経営スタート。

ところが順風満帆のスタートではなく、様々な障害やトラブルに見舞われます。

その時に決めたのは

日向市基準ではなく、世界基準の仕事をすること

そのために
  • 自分らしく
  • 正しく生きる
  • 失敗は成功の元(諦めることを諦める→決して諦めない)
ことを生き方の基本に据えました。

このよのなか教室序盤では、グローバルクリーンの主事業の清掃業は、子ども達にとって

きれい好きな人の仕事とかボランティア精神のある人の職場などのポジティブなイメージと地味、汚れる、単純作業、給料面が心配などネガティブなイメージがありました。

税田さんの

「将来、うちの会社で働きたい人?」

の質問に手を挙げた子供はたったの2人。(学級の1割未満)


ところが、税田さんの仕事が世界基準であり、働く環境の素晴らしさも

さまざまな表彰を受けており、今や日本各地のコンサルだけでなく、

世界進出まで視野に入っていることが分かると

「将来、うちの会社で働きたい人?」

の質問に手を挙げた子供は学級の半数を超えました。


税田さんが大切にしている

会社に関わる全ての人に感謝し、感謝され、必要とされる志事(志のある仕事)として

清掃業が子供たちに響いたと思いました。

仕事のやり方ではなく、仕事の意味まで伝わると子供の興味関心も変わるのでしょう。

話の中に織り込まれていた珠玉のエピソードは、実体験に基づくものであり

やっぱりよのなか先生の話は、貴重だと再認識しました。

今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに

前回はこちら(若者が語る地元就職のよさ)






2024年9月24日火曜日

財光寺中学校 よのなか教室(2)

昨日に引き続き財光寺中学校のよのなか教室の様子です。

 3人目の講師は

商工会議所の 脇 楓花 さん

地元の高校を卒業して日向商工会議所に勤めるまでのストーリーを語ってくださいました。

選んでもらえる存在になるためにの高校時代の話が興味深い。

積極的に関わった生徒会執行部。
体育祭や文化祭など縁の下の仕事の大変さと喜びを学びました。

たった2名から始めた郷土芸能部。
太鼓はもちろん、誰もやっていない棒振りにも挑戦
地元の祭りでは人生で一番大きな拍手を頂いたとか

そして何よりも学業
2年生で終わってしまう簿記の授業だけれど、3年生では先生を追いかけて
学んで手にした全商1級

人手不足と言われる世の中ですが、高校時代の過ごし方で
自分の可能性を広げた話は、単に合格だけを目指している受験生に
大きな示唆を与えてくれたはずです。

そして、地元就職の魅力

家族との深いかかわりを続けられる日常
ストレスのない通勤
地域の人の温かさの中で仕事を続けられる喜び

加えて、脇さんは地元への貢献意欲を言葉にしてくれました。

生徒たちと年齢も近いので、響きも大きかったらしく
感想の中には、「日向で働くことも考えてみたい。」
もありました。


やっぱり、いろんな人の価値観や具体的な姿を見るのは大切ですね。

今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに。

前回のお話はこちら


2024年9月23日月曜日

財光寺中学校 よのなか教室(1)

今回の財光寺中からのリクエストは、

生徒たちが、日向市の魅力や課題を知り、日向の将来や自分の生き方を考えることでした

そこで、選んだ講師は3名

一人目は、藤屋印刷の松本陽子さん

県外からの移住者の方です。

日向市の魅力に触れ、地元の市民にとっては当然のことが実は宝物のように

素敵なことだと語ってくださいました。

あっという間に過ぎていく都会での日々。

残業や深夜勤務が続く中、仕事で訪れた日向市の時間と空間、人間に

強く惹かれたそうです。

そして、日向での仕事を終えて東京に帰りたくなったとか、、、。

どうせ田舎だから、どうせ日向だからと故郷を卑下していた生徒は

ちょっと自慢顔?褒められてくすぐったい顔?でした。


続いて、和田病院の三村隆之さん

やはり県外からの移住者です。

趣味のサーフィンを今も楽しんでおられ、地域や学校の活動にも積極的に

関わり、地元民の信頼が厚い方です。

激務の20代を過ごされ、家族との時間が持てない中でたどり着いた移住の決断。

日向市での LIFE WORK BALANCEは最高みたいです。

お金では買えない多くのもの手に入れた三村さんも

地元民では気づけない日向市の魅力を熱く語ってくださいました。


お二人とも、都会では多くの競合相手がいるけれども、日向市ではある程度磨いた

技術があれば重宝がられるとも教えて下さり、聞いている先生方も納得顔でした。


日向市は半径3キロメートル以内、車で10分以内で

いろんな用事を済ませることのできるコンパクトシティ

地元民にとっては当たり前の便利さが、実は当たり前でないことも分かり

ふるさと再発見でした。


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに

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2024年9月19日木曜日

平岩小中学校よのなか挑戦(2)

 前回に引き続き、平岩小中学校のよのなか挑戦レポートです。

まずは、コメリ さん

生徒は室外での値札付けの作業や苗の管理などを一生懸命にしていました。

ご指導を頂いているお店の方に話を伺うと

「呑み込みが早くて、助かっています。」

どんな仕事にもコツがあるはずですが、そのコツを素早くつかみ

しかも懸命に作業している姿がとてもよかったです。



続いて、辛麺屋 桝元 さん
自転車で通ったという2名の生徒に話を聞くと
「一つ一つの作業は楽しい」と意欲的
店員さんに聞くと
「注文取りも上手で、恥ずかしがらずに積極的ですよ。」と高評価
意欲的な活動は、お店もお客も応援しているだろうなと想像したところです。

最後は富高薬局さん
家族が医療関係であるためとか、自分が病院に通うことも多いためなど
理由はそれぞれですが、ここでも平岩小中学生が真剣に取り組んでいました。
薬局は静寂で、清潔。
様々な薬が整然と収納されている職場を経験し、多くを感じたことでしょう。

今回のお話はここまでにします。
次回をお楽しみに
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2024年9月18日水曜日

平岩小中学校よのなか挑戦(1)

 平岩小中学校も、9月11日(水)~13日(金)までよのなか挑戦を実施しました。

残暑は、まだ厳しいですが、懸命に頑張っていました。

まずは、吉原建設さん

写真の2名は、将来、土木や建設の業界で働きたい希望があります。
学校から依頼を受けて吉原建設さんに受け入れをお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。
日向市内の建設現場、延岡の西階競技場改修工事、諸塚のダム現場など、日常では決して味わえない建設・土木の魅力をたっぷりと味わっていました。
現在、日向市だけでなく全国で建設業や土木業の人手不足が問題になっています。
しかも、この問題は未来に向かって深刻度を増している感じです。
全国でも県内でも、インフラの保守整備は、これからますます待ったなしになります。
実際の現場での体験ができるこういった取り組みは、社会からも求められている気がします。

続いて、STAIRS OF THE SEA

商品の品揃えを確認しての補充や管理、タリーズコーヒーでの商品パッケージ
TEDDY’S BIGGER BURGERSでの下準備などの体験をさせてもらっていました。
ローテーションをしながらの3つの体験です。
お客様に豊かな空間と時間を提供しているお店での体験は、生徒にとっても魅力的。
笑顔が印象的でした。
窓の外には、真っ青な空と海。
絶好の波を楽しむサーファーもいて、いろんな意味での日向市のよさを味わう経験になったようです。

今回のお話はここまでにします。
次回をお楽しみに
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2024年9月17日火曜日

型がある自由

 型にはめてばかりの教育は、息が詰まる。

もっともなお話です。

ですが、この「型」がないと実は困ることがたくさんあります。

最近、テレビ番組で俳句を扱っているものを見ましたが、

あれなどは、まさに型があるから楽しめる文化です。

五七五の型が決まっていて、そこに季語などのルールがあって成り立っています。

型がなければ、工夫の幅が狭まりそうです。


小中学校で、作文が嫌いな子が一定数います。

一番困るのは

「自由に何でも書いていいよ。」

の指示。

たいていの子は、何を書いていいのかが分からず、お手上げ状態になってしまいます。

ところが、一定の型を示せば、案外簡単に書いていけます。


例えば、題材を「大好きな給食」と限定します。

始めは、美味しさが伝わる会話文で始めるとか

途中は、好きな理由やそのメニューのエピソードなど3つのことから説明する。

終わりは、作ってくださる方への感謝やリクエストにする


かなり、型にはめましたが、かえって発想が自由になり、想像の世界に入れます。


水泳の自由形も結局は手はクロールだし、足はバタ足

自由と言いながらも、その型の中で自由に泳ぐだけです。

つまり、ビートを変えたり、キックや呼吸回数を増減したり、

型の中で工夫しています。


千利休も守破離と言っています。

まずは徹底的に型を真似て覚え、そこを離れて他のことも試し、最後は自分の型を

完成させていくことが大切だと。


今、本市で進めているキャリア教育も一定の型にいったん落とし込み

そこに工夫を加え、独自のものを作っていけたら考えています。


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに

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2024年9月13日金曜日

日向中学校よのなか挑戦(最終日)

 三日間にわたる日向中学校のよのなか挑戦が終わりました。

全ての協力事業所さんに挨拶に伺いたかったのですが、時間的な制約もあり

最終日は2か所を訪ねてみました。

まずは、マンガ倉庫さん

カードの整理や値札付けなど、実際の販売につながる仕事を経験していました。
日頃の学校とは違って、立ち仕事中心ですので、足がやや疲れたらしいですが、
職員の皆さんに教えてもらった作業をしっかりと進めていました。
「マンガ倉庫」という名前から、マンガの本が主な商材かと思いきや
様々な品が売られており、ニーズに基づいた商品配置など勉強になりました。
実際に、販売促進につながるようなポップを制作していましたので、売り上げにつなげる工夫や苦労も実感できたようです。

つづいて、和田病院さん

高血圧の管理ができていなくて右半身麻痺の症状を抱える患者さんを想定した看護計画作りに挑戦しました。どんな食事を摂らせた方はよいのか、どんな運動機能回復運動を計画した方が良いのかなど、自分たちで考えて、アドバイスをもらっていました。
写真は、日曜日夜のテレビ番組「ブラックペアン2」ではないですが、手術室での実体験の様子です。
絶対、学校ではできないリアルな体験です。将来の天城先生が誕生するかもしれません。

最後は商工会議所でまとめの発表の様子です
自分たちなりに、日向市の強みや弱み、課題を分析し、起業計画を発表しました。
その名も、株式会社「MIRAI」
業態は、カフェ、サーフショップ、本屋さんなど
ネット販売や関連グッズ、体験コース、リラックススペースなどの工夫で集客し、客単価の設定や期待来客数の想定など、生徒なりに頭を悩ませた上での発表は、中学生のレベルを超えた興味深い発表でした。もちろん、その陰には商工会議所職員が考えた研修プログラムがあってのことですが、その準備にしっかり応えてくれました。

今回の日向中学校のよのなか挑戦にご協力いただいた各事業所の皆様、本当にありがとうございました。



今回のお話はここまでにします。
次回をお楽しみに
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2024年9月11日水曜日

日向中学校よのなか挑戦(続)

 昨日に続いて、日向中学校のよのなか挑戦の様子を紹介します。

まずは、永寿園さん

ちょうど敬老会のイベントがあっていました。
職員の方が一生懸命に入所者の方の笑顔のために趣向を凝らした出し物をされていました。
日向中学校生徒は、「人のために懸命に働く姿はすてきだと思います。」
と感想を教えてくれました。懸命な大人の働く姿は何よりの教材です。

次に社会福祉協議会に行きました。
この日は大王谷コミュニティセンターで放課後児童クラブの受け入れの体験をしていました。小さな子供たちは、時として感情の整理がつかなかったり、言葉での説明が難しかったりしますが、前向きに楽しく頑張っていました。

次にMFE HIMUKA さんです
生徒たちは、ロケットを飛ばす経験をしたり、高価な精密工作機械を操作し、金属を加工し、オリジナルの作品作りに取り組んだりしていました。富島中学校出身の若い社員さんのノリの良い突っ込みなどもあり、生徒は楽しく、しかも深い学びができていました。考えられたプログラムで、仕事の意味ややりがい、将来への準備などの研修プログラムも位置付けられており、全県下に知らしめたいほどのクオリティでした。

最後に黒田工業 さん
中国輸出用のペレット製造現場での研修の様子です。以前は、プラスティックはそのままでも中国は受け取っていたようですが、SDG’Sの考えも浸透し、再加工しやすい白色のペレットにしています。
他にも、様々な場所での研修をしていましたが、黒田工業の方に聞くと、日向中生がとにかく懸命に動くし、素直だと褒めていました。社会にとって大切な仕事の一つですので、体験後のアウトプットが楽しみです。

今回のお話はここまでにします。
次回をお楽しみに

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2024年9月10日火曜日

日向中学校2年生よのなか挑戦

 残暑、しかも不安定な空模様の中ですが、

日向中学校のよのなか挑戦が始まりました。

予定は9月10日から9月12日の3日間です。

慣れ親しんだ学校ではなく、始めての職場での経験は

緊張もあるでしょうが頑張ってほしいものです。


学びにつながるかどうかは、学ぶ側の生徒にかかっています。

社会で大切にされている価値観は何か

体験での学びを今後の生活にどう生かすか

日頃気づけない自分に気づくことができるか


同じ学びでも、やらされ感たっぷりと

自ら学びに行くのでは大きく違います


大切な三日間


意義あるものにしてほしいものです。日向商工会議所では、企業体験をしました。日向市の強みや弱みを分析し、社会課題を明らかにし、それに対してどんなサービスが求められているのかをKJ法を使っての分析から始まりました。そんなに簡単に商売が上手くいくわけはなく、しっかりとした分析や戦略が必要なことを中学生なりに学んでいます。この後、どんな展開を見せるの楽しみです。

           (日向商工会議所での起業体験など)

日向市駅でも3名の生徒が体験させていただいています。
近頃、「ひなた坂46駅」で話題になった日向市駅です。
日頃に比べて乗降者も多いようです。
少し日向訛(なま)りが出ているかもしれませんが、そこはご愛敬で
アナウンスもさせてもらっていましたし、乗車券の確認もやれていました。
なんでも、仕事は堂々とやらないとお客様の安心は得られません。
恥しさや照れがあるかもしれませんが、しっかり頑張ってもらいたいものです。
           (日向市駅でのアナウンス体験など)

SEIKADOUさんでは、男子生徒1名と女子生徒1名がお菓子作りに頑張っていました。
口にするものを扱う体験ですから、慎重さや丁寧さが求められます。
店長の緒方さんは生徒たちの生きる力を育むために、いつも丁寧に指導してくださいます。
一つ一つの丁寧なお仕事の裏にある想いや願いを生徒にも感じ取ってもらいたいものです。
そのことが世の中を見る目を養うことにも繋がりますから。
(SEIKADOUでのお菓子作り)

今回のお話はここまでにします。
次回をお楽しみに
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2024年9月9日月曜日

ふるさとの魅力はすぐそこに

 瀬戸内海に浮かぶ江田島の国立青少年の家での研修に行った時のことです。

その研修の課題は、自然体験学習と社会体験学習をどう学校教育に組みこむかでした。


独特の研修でした。


私は、自然体験研修班でしたが、最初の体験は

何と草原に寝転んで、自然を感じること

わざわざ瀬戸内海に浮かぶ江田島にやってきて

草っ原に寝転ばされるなんて、何となく戸惑います。

しかし、天空の青は澄み切っていて、刷毛で描いたような白雲は形を変えながら

流れていきます。

「5分間だけ、ただ空を見てください。」

の指示に従っただけですが、立って見上げる空と、寝転んで見上げる空の広さが

こんなにも違うのかと驚かされました。

草を揺らす風は、まるで息をしているかのように強弱を不定期に繰り返しながら

空気を入れ替えます。


そう言えば、宮崎県は「ひなた指数 全国1位」

晴れの日が多く、冬も暖かくて過ごしやすい気候です。


宮崎に住んでいれば当たり前のことですが

他から見れば羨ましい気候なのかもしれません。


寝転がって、空の大きさを感じてみるのもいいかもしれません。

故郷を五感で感じて味わってこそ、故郷にこだわりや愛情が生まれるはずですから


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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2024年9月8日日曜日

地域の一体感を感じるもの

残暑は厳しいですが、今年も秋の運動会や体育大会がやってきます。

昔に比べて明らかに暑くなっていますから、熱中症の予防など危機管理も大変です。

ところで、運動会と言えば、「花火」

学校行事で花火を上げるというのは、この時くらいでしょう。(最近は近隣に配慮してか少なくなってはいますが)

今は、学校連絡メールシステムなどがあり、花火を上げなくても保護者に開催の有無は伝えられます。

ただ、地域全体に伝えるとなると、メールでは十分ではありませんから、花火も意味を持ちます。

「ドーン、パンパン」

の音は

「地域の皆さん、子ども達の運動会がありますよ!どうぞ、お越しください。」

「すいませんが、今日は運動会で大きな放送の音が近隣に漏れますがご容赦ください。」

と伝えているようです。


学校にはいろいろな行事がありますが、運動会ほど多くの人を集める行事はありません。

一番の良さは、

「がんばれ!○〇」

と名前を呼んで声掛けができるところ。(勉強で、同じ声掛けをされたら嫌になりますが)


加えて、再会の機会と近況報告

運動場のあちこちで

「元気やったなあ?」

「○〇さんの孫さんがリレーに出るげな」

「今、○〇の仕事になったとよ。」

などと、話に花が咲きます。

    

運動会や体育大会は、学校行事ではありますが、地域住民にとっては

日常的になかなか会えない人にも会える場ですから、

コミュニティの大切な大イベントです。


そして、学校が意識していなくてもコミュニティの結びつきを維持する大切な機能を持っています。

キャリア教育を進めていく上でも、こういった学校を中心としたコミュニティを

上手く生かせないものかと考えているところです。


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに。


今日のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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2024年9月4日水曜日

言葉にする大切さ

前回までに、幼い時期から感性を育てることの大切さをお話してきました。

さて、今回は大人の言葉かけについて考えてみます。


以前、隣県の講演会で聞いた話です。

小学校6年生で夕日を見たことがない児童の割合が4割近くだというのです。

驚きました。

夕日なんていつでも見ることができるはずだから、そんな数字はあり得ないと思ったのですが

説明では、山が夕映えの時に

「夕日がきれいだね。」

「明日も晴れるかな。」

と親子で言葉を交わしていないので

夕日を見ているはずの子供が見たことがないと答えてしまうのだと。


そうかもしれません。

よく見る草の「オオバコ」でも名前を知らなければただの雑草

ところが、名前を覚えてしまえば

すぐに目に入ってきます。

名前を口にする、情景を口にする、思いを口にするというのは

世界を広げます。


そういった言葉が、見えているけれど見過ごしているものをはっきりさせるのでしょう。


それはキャリア教育でも大切な視点です。

生活の中で、買い物に行くことも、髪を切ることもあるでしょう。

しかし、大人が、その仕事の魅力や価値を言葉にして伝えないと

結局は、夕日や雑草のごとく

目に入らないものになってしまうのではないかと思うのです。


だからと言って、それを親や学校だけの役目にはしたくありません。

日向市の「よのなか先生の出番」はここにあると思うのです。


それから

いつでも見ることのできる夕日を

ゆっくりと見る精神的なゆとりを失っている自分にも気づきました。

秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」

そこまで秋が来ています。

秋に気づき、夕日に心を落ち着かせる時間は大人にも必要でしょうね。


今回のお話はここまでにします。


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2024年9月1日日曜日

「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理(ことわり)で末決まる」(続き)

前回は、親の真似をさせて、躾をするというお話をしました。

なぜ、江戸商人たちはそう考えたのでしょうか。


当時は、人間は頭と体と心でできていると考えていました。

そして、心をとても大切に育てようとしていたのです。

無垢な子供に、始めから心は育ってはおらず、

生まれてから、毎日1本ずつ心の糸を子供に張ってあげようとしていました。

そして3年をかけて1000本の糸をしっかり張ることを大切にしたそうです。


心の糸の張り方で、優しくなったり、粘り強くなったり、乱暴になったり

しますから責任重大です。


現代の脳科学研究でも、人として一番大切な時期に育むべきは、

知性ではなく感性

だというデータ分析が出ていますから、間違いはないですね。


知性だけ先行させると

「法律には抵触しないから、相手が困ろうが関係ない。」

と考え、躊躇なく、ずるい頭の使い方をしますから


それにしても1000本を張る作業

これまた、自分の子育てを反省します。


考え方を変えれば

キャリア教育も、無数の多様な糸を張る作業なのかもしれません。

人間の思考や心は見えませんが、

心が操る振る舞いやしぐさはいろいろと伝えてくれます。


ですから

いろんなよのなか先生にお手伝いをしてもらって

未来にも対応できる日向ならではの魅力的な糸を張りたいものです。


今回のお話はここまでにします。


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就職と就社

 先日、宮崎Frogsの中間発表会に行った話をしました。 起業を夢見ている彼らですから、やりたいことははっきりしています。 ところで、なりたい職業と仕事は必ずしも一致しないのが現実です。 世界を席巻している半導体企業であっても、全従業員が半導体の製造や開発をしているわけではありま...