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2024年10月21日月曜日

財光寺中学校3年生 よのなか教室(3)

 さて、財光寺中学校よのなか教室での講師3人目は、

日向市消防本部 消防2課通信指令係長 菊澤 聡仁さんです。

大王谷学園のPTA会長をされた経験もあり、地域のため、人のために力を尽くすことを厭わないエネルギー溢れる方です。

今回は、よのなか先生として財光寺中学校に登場です。

話を引き出す役を中学校3年生担当の先生にお願いしたのですが、これが本当にうまくはまりました。

中学生にとって、初めて会った大人から人生の教訓みたいな話を聞かされても、ピンとこないことがありますが、引き出し役(学校の先生)とよのなか先生(菊澤さん)の掛け合いが上手で、生徒もどんどん引き込まれていきます。

消防署のお仕事では、様々な市民に丁寧に、平等に対応しなければなりません。

そこで、彼が大切にしているのは
挨拶とコミュニケーション、そして人を否定しないこと

そのことで仕事が回り信頼へと繋がっているようです。

また、仕事では事前準備とチームワークの大切さを強調されました。

今、サッカー日本代表でも、メジャーリーグの大谷翔平選手でも、
「次の試合に向けて一言お願いします」
とインタビュワーに問われたときに

「いい準備をします。」

と答えている場面を目にすることが多いです。

どんな仕事でも、いい準備が、事の正否を決めるのでしょう。

受験勉強も同じ。

いい準備をしなければなりません。

そして、その準備も学級や学年でチームワークよくやってほしいと願うばかりです。

財光寺中学校3年生!
宇宙の長い歴史を考えると、この時代、この日向市でクラスメイトになるなんて
奇跡的な出会いなんだから、チームワークよくやらなきゃね。

今回のお話はここで終わります。
次回をお楽しみに

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2024年10月17日木曜日

財光寺中学校3年生 よのなか教室(2)

 今日は、財光寺中学校「よのなか教室」の平田賢司さんのお話を紹介します。

実は、平田さん自身が財光寺中学校出身です。

ご自分の出身校の後輩に、働く上で大切にしていることややりがいなどを話すというのは本当にありがたい地域貢献です。

昨今は教職員の働く環境や、保護者対応の難しさなどネガティブな情報が流れていることが多く、今や教職員採用試験の倍率は1倍程度になりそうな勢いです。(人気がなくなってます)

そんな中、後輩のために、様々な準備をして時間を使って応援してくださる平田さんのご協力は有難いばかりでした。

まず、平田さんはご自分の高校選択のいきさつや就職先選択のいきさつを話してくださいました。

その選択には家業の影響も伺えます。

人の興味は知識や経験に基づくものが多いですから、家のお手伝いなどで自然にIT系のお仕事に興味を持たれたようでした。

今、自分の親の仕事はちゃんと子供に伝わっているでしょうか?

仕事では切れの良さを発揮していても、家に帰れば安堵して、その片鱗さえ見えなくなるのが普通ではないでしょうか?(私だけかもしれませんが)

私は親の立場として、自分の仕事の魅力やりがいを伝えてなかったと反省をしました。


さて、平田さんの話が面白い。

今は軽薄なスマホが当たり前ですが、最初の移動電話は重くてアナログ。

平田さんの持ってきた実物に中学生もビックリです。

NTTドコモの代理店などの仕事から、防犯カメラ、ネットワーク機器販売へ、そしてパソコン販売サポートへとニーズに応じて業態を変化させ、自身も様々な資格を取得し続けていることに世の中のヒントが詰まっているようでした。

進学したら終わり、就職したら終わりではなく、絶えず変化の中で生き残れるように自分磨きを続けているところです。

平田さんは語りかけます。

「目的と目標が違う」


中学生向けに、この言葉を具体化してみると

目的=自分の将来に向けて自分の適性が生かせる有意義な高校生活を過ごす

目標=自分の志望校合格のために、次の実力テストで○〇点を獲得する。


目標は目的に到達するための点であり標(しるべ)ですから。

さあ、財光寺中学校生、今日から何をすべきかは自分で考えなきゃね。


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに

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2024年10月16日水曜日

女性会研修

 先週15日は、商工会議所の女性会研修でキャリア教育の研修を行いました。

(商工会議所女性会は、女性の力で地域を元気にするために、各地の女性経営者により作られた団体です。)

夜の研修にもかかわらず、お仕事を終えて集まってくださった女性経営者の皆さんです。

今回は、「キャリア教育の基本的な考え方」ということで話を進めました。

そこで、ライフネット生命創業者であり、立命館アジア太平洋大学元学長の出口治明さんの

ご講演や著作物からもヒントを頂き

「美味しい料理と不味い料理はどちらがいいですか?」

から一緒に考えていただきました。

美味しい料理は、材料と調理法が多い方が良いですよね。

いくら高級なお肉でも毎日同じ調理法で食べていたら満足度は下がるはずですから

「美味しい人生(明日が来てほしい)と不味い人生(明日が来てほしくない)はどちらがいいですか?」

もちろん、美味しい人生がいいに決まってます。

料理における材料は、人生では知識と経験

料理における調理法は、人生では考え方

と考えると、どうやら美味しい人生に行きつくために学校だけの限定された経験や考え方で足りるはずがないことが分かります。

今、日向市ではロケットを飛ばす体験、農作業から店頭に並ぶまでの一連の体験

建設現場での測量体験、テナントでの商品管理の体験など、多くの事業所様にお世話になっています。


今後も、郷土の子供たちを育むためのご協力をお願いしたところです。


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに

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2024年10月15日火曜日

財光寺中学校3年生 よのなか教室(1)

 昨日、財光寺中学校の3年生を前に、今後の進路や生き方の参考になるように

3名のよのなか先生に登場していただきました。

・株式会社 アキタ製作所代表取締役会長  秋田浩二さん

・株式会社 平田通信システム 代表取締役 平田賢司 さん

日向市消防本部 消防2課通信指令係長 菊澤 聡仁さん 


どの方も、人生の転機の時期があり、紆余曲折を経て充実した今にたどり着いていました。

今回は秋田浩二さんのお話から、エッセンスを紹介します。

延岡出身の秋田さんが高校の進学先に選んだのは、都城高専。

今とは交通事情が違いますから、ずいぶん遠い場所を選択した15歳の春だったそうです。

現在、日向市の中学生の進学先は、日向市を中心に、門川高校や延岡高校、延岡工業など通学圏内が主ですから、大きな決断だったに違いありません。

海外のご経験もあり、現在のアキタ製作所でご活躍されているのですが、

今もなお、大切にしていることが、中学生の今を刺激しました。

・歳の上下や役職など関係なく、自分から挨拶することが大切

難しいことに挑戦するときには、自分が納得のいくまで繰り返し根気強くやり続けることで、少しずつ壁が破れていき、最終的に目的が達成できると大きな自信となる。

自分がやった仕事が何らかの形で認められる、そして世の中の役に立って人に喜ばれることを実感できた時に幸せを感じることができる。

このことを学んだ生徒たちが、進路実現に向け、その後も粘り強くやるべきことに取り組むことができれば最高です。

また、やらせられている係活動や委員会活動でなく、役に立つことを実感できる工夫した活動を楽しんでもらいたいものです。

秋田さんには、事前に質量ともに充実した資料をご提供いただき、郷土の後輩たちに熱く語っていただきました。ありがとうございました。

日向市は、製造業の盛んな都市ですが、何を作っているのか、どんな仕事なのかは、中学生にとっては想像も及びません。こうしたお話が、生徒の社会観を広げ、日向市の魅力再発見につながればと期待したところです。

今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに

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 様

2024年10月14日月曜日

学校に行けるという幸せ

私は、以前翻訳のボランティアをしていたことがあります。

3年間だけ。

FOSTER PLAN の取組です。

Foster parentと呼ばれる里親は、発展途上国の学校に行けない子供に

月5千円を援助します。

そのおかげで、子ども達は水汲み等の家事や労働から解放され、学校に行くことができるのです。

そこでの約束は、年に決められた回数、学校の様子などの報告を

Foster parentにすることでした。


ですから、私が翻訳のボランティアをしてたと偉そうなこと言っても

「今日、学校に行って、お絵かきをしました。学校のお祭りで使う赤い服を縫いました。こんなことができるのもFoster parent様のおかげです。有難うございます。いつまでも元気でいてください」

といったレベルの文章ですから、日本語に直すのは大した苦労はありませんでした。(反対にFosterparentは、季節のこと、自分のこと、fosterchildに対する期待などが書かれてあり、現地の子供の理解できるレベルの英訳にかなり苦戦しました)

この英訳分は、フランス語に訳され、それがスワヒリ語に訳され、現地語に訳されるといった感じで多くの翻訳ボランティアの手が入っていました。

例えば、現地の言葉からスワヒリ語に翻訳されたらホチキスで止められ、そのスワヒリ語がフランス語に訳されたら、その上からまたホチキス止めされ、英訳、和訳されたらそれぞれホチキス止めされるといった具合にわざと多くのボランティアの手を借りて成り立つ仕組みだったのです。

要は、この取り組みの世界的な認知を広めるためだったのでしょう。

私は口ばかりで偉そうなことを言っても実際のボランティアにしっかり関わったことがなかったので、とてもためになりました。自戒もしました。

ボランティア活動が大切と子供に教えている自分が、それまでボランティアに積極的ではなかったからです。


貧しさや家事労働のために学校に行きたくていけない子供は世界で6人に1人

ユニセフは貧しさの連鎖が続くことの警鐘を鳴らし続けています。

違う表現では、「盗まれた将来」と言われることも。


しかし、それらの国より豊かなはずの日本の不登校問題は拡大し、深刻化しています。

もちろん、原因は違うでしょうが、ほっておいたら、子ども達の将来が盗まれるかもしれません。

ですから、学ぶ意味に気づかせ、自分を見つめる様々な取り組みを今後も学校に提案していこうと思っています。


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに

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2024年10月10日木曜日

就職と就社

 先日、宮崎Frogsの中間発表会に行った話をしました。

起業を夢見ている彼らですから、やりたいことははっきりしています。


ところで、なりたい職業と仕事は必ずしも一致しないのが現実です。

世界を席巻している半導体企業であっても、全従業員が半導体の製造や開発をしているわけではありません。

・世界的なニーズを把握するマーケティング

・対応するものに合わせた半導体自体の設計や次世代対応の研究

・原材料の調達

・運送

・在庫管理

・輸出入手続き

・メインテナンスや顧客対応

・人事、福利厚生

数えられないくらいの仕事で成り立っています。

そう、入社してからでないと仕事がはっきりしないのが現実です。

JRに勤める人が全員運転手? JALに勤める人が全員パイロットのわけはないですから。

ですから、職業講話では、その職を支えている仕事にはどんな仕事があるかまで

学ばないと世の中を知ることには繋がりません。


1つの仕事にフォーカスすることも大切ですが、仕事全体を見る目は大切にしたいものです。


今回のお話はここで終わります。

次回をお楽しみに

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2024年10月8日火曜日

将来への不安?

3年前の全国PTA連合会の調査ですが、考えさせられます。

高校2年生の時点で、進路について考えている割合が81%。

18歳成人ですから、そのくらいの割合はあって当然です。

ちゃんと自分の将来について考えているのです。

問題は、進路を考えているときの気持ちです。

なんと26%が楽しさを、70%が不安を感じているのです。

大人なるのが何だか怖い、何だか不安が大半だというのです。


では、中高生の時にどんな授業を受けたかったか?

1位 自分の個性や向き不向きを考える学習
2位 将来起こりうる離職や失職など、諸リスクへの対応

子どもたちなりに真剣なことが分かります。

見えない将来への不安に晒されています。

「自分」を見つめ、自分を知ることについての時間が足りていません。

宮崎県キャリア教育支援センターのホームページをのぞくと

「ひなた場」の開催の仕方が詳しく紹介されています。

忙しい現代

立ち止まって自分を見つめたり、自分の思いを聞いてもらうことは

とても大切です。

自分と向き合わないまま将来の選択をさせるのは乱暴であるとも思えます。


「ひなた場」で向き合う相手は親ではありません。

日向市でいうならよのなか先生や先輩という感じです。

親子では何となく恥ずかしくて言えない本音が、斜めの関係であると吐露できるようです。

こういった時間を通して

先に紹介したデータのような不安が減れば有難いことです。

そして、向き合ってくれた大人のエネルギーが伝播すれば

「大人になるのも悪くないなあ」

となるのかもしれません。


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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財光寺中学校3年生 よのなか教室(3)

 さて、財光寺中学校よのなか教室での講師3人目は、 日向市消防本部 消防 2 課通信指令係長 菊澤 聡仁さんです。 大王谷学園のPTA会長をされた経験もあり、地域のため、人のために力を尽くすことを 厭わないエネルギー溢れる方です。 今回は、よのなか先生として財光寺中学校に登場です...