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2025年7月6日日曜日

よのなか先生の話から学ぶこと(1)

 先週は大王谷学園、日向中学校と「よのなか先生」計8名にご講話を頂きました。

どの話も興味深く生徒を惹きつけるものでしたので、そのエッセンスを紹介いたします。


一人目は、大王谷学園でお話を頂いた塚本さん

校区内の介護付有料老人ホーム大王谷スカイホームとデイサービス心愛にお勤めです。

まずは、中学校時代のエピソードから

小学校時代にバレー選手として活躍していたけれど、中学校のネットの高さに愕然。

このままでは、決してレギュラーになれないと入学直後から暗い気持ちに・・・。

結局、バレー部に入部しませんでした。

ところが、中体連の県大会に日向地区代表として出ていく部活動生を励ます推戴式で体育館ステージ上で紹介される友達の様子を見て、一念発起しました。

バレーでなくても、自分の努力で何とかなる部活動に入り、あの壇上に上がろうと覚悟を決めたのです。

選んだ部活動は、テニス部。

懸命の努力で、見事に県大会出場を勝ち取り、壇上の栄誉にたどりつきました。

ゴールを決めて努力をする中学生時代のエピソードは用意していただいた中学校時代の写真とともに生徒たちの心をつかみました。


今のお仕事を選んだのは、ご自身の祖父母とのお別れがきっかけでした。

都会でやっていたウエディングプランナーはこれから幸せになる人の伴走でしたが、祖父母との別れから、人生を終えていく人たちの伴走に力を尽くしたいと考え帰郷しました。

資格を取るにつれ、資格なしでは聞いてくれなかった人も耳を傾けるようになり、学ぶことの大切さに気付き努力を続けたということです。


私が印象に残った話として

認知症が進んでいる方が夕方になってソワソワする時に、単に話し相手になるのだけでは、毎日のソワソワは続くという例です。

原因を探って対策を取る解決方法が見事でした。

認知症の方がソワソワするのは

「子どもに晩御飯を作らないといけないから。」

「主人が仕事から帰ってくるから。」

と自分が若い頃に戻ってしまって、焦っているからだと突き止めた塚本さん。

さっそく、お手製のバスの停留所を所内に作り、ベンチを置き、帰りのバスがあって、いつでも帰ることができるように伝えて、そこで安心させた話です。

バス停で落ち着いたお年寄りが夕方を迎えるとお腹もすくので、

「もう、今日はここで晩ご飯を食べよう。」

と誘うと、

「そうだね。」

といって夕飯に向かう方々。

無理に説得したり、強制するわけでもなく、気持ちを大切にしたやり取りがケアマネらしいと感心したところでした。

何のため、誰のためのを考えた仕事は説得力がありますよね。


こういった話が生徒の心に入ることを期待したいものです。


今回のお話はこれで終わります。

次回をお楽しみに。


前回はこちら


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