春になって、昆虫たちも元気になってきました。
本センターの窓にも一日に何匹かの蛾が飛んでくるようになりました。
ところで、昆虫の数は、1匹、2匹と数えますが、ほかの生き物はどうでしょう?
基本的に、人より小さな生き物は「匹」を使い、人よりも大きな哺乳類は「頭」を使います。
つまり、犬なら1匹、2匹
牛なら1頭、2頭
ニシキヘビは人よりも大きいけれど、1頭とは言わず1匹。
他の数え方として
魚も1匹、2匹ですが、食材となるときは1尾、2尾、大きな魚となれば1本、2本
イカなら、1杯、2杯
鳥なら、1羽、2羽
普段何気なく使ってはいますが、日本語の数え方は面白いものです。
では、人間の数え方はどうでしょう
1人、2人
やっぱり特別です。
この数え方で牛を数えるなら、1牛、2牛 豚なら1豚、2豚になりますから。
もっと特別なのは1名、2名と名を意識した数え方があることです。
報道でも、「事故で3人が不明です。」なら、不明の人の身元は分かってないだろうなと想像しますが「3名が不明です。」となれば、誰が不明なのかは分かっていそうです。
つまり、人は一人一人が名前を持つ特別な存在であることが分かります。
その意味でも先生が児童生徒の名前を覚えるのはとても意味あることです。
子どもにとって自分の名前を憶えてもらうことは、自分が存在することになりますから。
1人ではなく1名になる生徒
いつまでも1人の生徒
では、存在感が違いますからね。
名を大切にしない指導者(先生、リーダーや経営者)は、人を大切にしているとは言えないと思うのです。
今回のお話はこれで終わります。
次回をお楽しみに。