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2025年4月17日木曜日

時間泥棒

 昔、時代劇で瓦版売りが「てーへんだ、てーへんだ」

と街中で叫び、何だか大事件が起こったみたいだと思わせて、人だかりを作り、

「め組の女将が、かんかんになって若い衆を引き連れて、〇〇藩のお屋敷に乗り込んだそうだ。実は、若い衆が前日に、お侍さんたちに騙されて金を取られた上に、痛い目にあわされたって言うから、ただごとじゃねえ。調べてみると何だか藩ぐるみの悪だくみのにおいがプンプンしてきやがる。何しろ出入りの○〇屋の・・・。おっと、詳しく知りたければ、この瓦版買いねえ、買いねえ。」

といった感じの場面が多くありました。

考えてみると、今のネットニュースと同じやり方。

読者の興味を引き付けておいて、詳しく知りたければ、有料会員登録に誘導されますから。


商売というのは、どれだけ人の関心を引くかにかかっています。

ですから、スマホでもテレビでも

何とか関心を引こうと必死の広告が流れます。


となると、ネットやテレビで楽しんでいるつもりでも、もともとはそれほど興味も関心もなかったことを次々に見せられて、自分の時間を足られているのです。

成人するまでの時間は、大人のそれと違って、神様から与えられた瑞々しい脳の働きを生かせる時間。

どの子もポケモンのキャラクターを全部覚え、その特徴まで言えるくらいの記憶力も持っています。

歳をとると、ひなた坂46とか○〇〇48とか言われても、どの子も同じ顔にしか見えないし、名前を覚えるなんてとんでもないのですから。


そう考えると、子どもたちが、関心を引くビジネスの餌食にならないようにしてあげるのも大切です。

その時間は、ビジネスに利用されるための時間であり、自分を磨く時間にはなり得ないからです。

子どもたちには、もっと有効に時間を使ってほしいですし、どうせなら将来への関心につながる情報にアクセスさせたいものです。

「てえへんだ。」に時間を取られる方が、「てえへんだ。」  ですから。 


今回のお話はこれで終わります。

次回をお楽しみに。

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