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2025年9月21日日曜日

大人になれない子ども達

 江戸期の子育てに関することわざで

三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理

があります。

三つまではとにかく愛情をたっぷり注ぐ

六つまでには挨拶、食事、人への接し方を徹底する

九つまでには、他者理解や自己表現のための言葉を増やす

十二までには、読み書き計算などができる。

十五までには社会の仕組みを理解し、自立へと向かう

と言ったものです。


もちろん、社会環境は今と違いますから、そっくり真似するのが良いとは思いません。

ただ、子どもを何とか大人にさせる気概は伝わります。

何しろ15歳以上は成人として扱われるのですから。


さて、今、子ども達は大人への確かな歩みを進めているでしょうか?

陰で、「学校のルールは、おかしいよね」と言いながら

平気でルールを破っていることはありませんか?

そして、それが曖昧なまま見過ごされていることはないでしょうか?


社会で許されないことは、学校でも許されません。

皆が好き勝手に法律を破ったら、社会は混乱します。

学校だって同じです。


校則は守るのが当たり前です。

ただ、納得ができなければ、それを見直す努力が必要です。

自分たちのいる学校という小さな社会のルールに無関心ではなく、関係する人を巻き込んでルールを見直してみることは大切なことです。

学校時代に、自分のいる社会を見直したり、ルールそのものを考えたりしたことがない子どもが、大人になって社会を変えるための一票を投じるとは思えません。


そんな思いがあって、昨年度の日向市PTA研究大会では、市内の各中学校の生徒会の皆さんをステージに上げて、パネルディスカッションを行いました。

それを契機にルールメイキングを本格化させた学校もあったようです。

今回は、さらに発展させた取組(11月8日)を日向市PTA協議会さんが考えています。

大人になれない子ども達が、大人になっていきます。


今回のお話はこれで終わります。

次回をお楽しみに。

前回はこちら


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大人になれない子ども達

 江戸期の子育てに関することわざで 「 三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理 」 があります。 三つまではとにかく愛情をたっぷり注ぐ 六つまでには挨拶、食事、人への接し方を徹底する 九つまでには、他者理解や自己表現のための言葉を増やす 十二までには、読み書き計算などができる。...