江戸期の子育てに関することわざで
「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理」
があります。
三つまではとにかく愛情をたっぷり注ぐ
六つまでには挨拶、食事、人への接し方を徹底する
九つまでには、他者理解や自己表現のための言葉を増やす
十二までには、読み書き計算などができる。
十五までには社会の仕組みを理解し、自立へと向かう
と言ったものです。
もちろん、社会環境は今と違いますから、そっくり真似するのが良いとは思いません。
ただ、子どもを何とか大人にさせる気概は伝わります。
何しろ15歳以上は成人として扱われるのですから。
さて、今、子ども達は大人への確かな歩みを進めているでしょうか?
陰で、「学校のルールは、おかしいよね」と言いながら
平気でルールを破っていることはありませんか?
そして、それが曖昧なまま見過ごされていることはないでしょうか?
社会で許されないことは、学校でも許されません。
皆が好き勝手に法律を破ったら、社会は混乱します。
学校だって同じです。
校則は守るのが当たり前です。
ただ、納得ができなければ、それを見直す努力が必要です。
自分たちのいる学校という小さな社会のルールに無関心ではなく、関係する人を巻き込んでルールを見直してみることは大切なことです。
学校時代に、自分のいる社会を見直したり、ルールそのものを考えたりしたことがない子どもが、大人になって社会を変えるための一票を投じるとは思えません。
そんな思いがあって、昨年度の日向市PTA研究大会では、市内の各中学校の生徒会の皆さんをステージに上げて、パネルディスカッションを行いました。
それを契機にルールメイキングを本格化させた学校もあったようです。
今回は、さらに発展させた取組(11月8日)を日向市PTA協議会さんが考えています。
大人になれない子ども達が、大人になっていきます。
今回のお話はこれで終わります。
次回をお楽しみに。
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