中学生になると日本全国、社会体験だとか、職業体験だとかで2~5日間、地元の事業所で働く体験をさせてもらっています。
問題は、その体験先をどう選ぶかです。
中学生に将来の就職先で何を大切にするかを問うと
・給料が高い
・休みが多い
・職場の雰囲気が良い
などが優先順位として高いです。
でも、これって、全部、他人任せです。
仕事は、自分で選ぶものでもありますが、自分を選んでもらうものでもあります。
となれば、選んでもらうために
・自分の興味や関心を広げる
・自分の違う強みを見つける
ことも大切なことです。
だから、希望通りの体験先選択でなくても、意味があると思うのです。
自分の守備範囲からではない情報をどう生かすかも大切な力です。
ところで、以前、ベストセラーになったFACTFULNESS(ファクトフルネス)で、ある実験が紹介されていました。
それは、簡単な三択回答の質問に対して、北欧の大学生とチンパンジーを比べた結果を示したものでした。
結果はチンパンジーの勝ち。
それはなぜか?
大学生たちは情報ではなく、先入観で答えているからです。
例えば大規模自然災害のニュースを見る回数が多いと、
Q 世界で起きている自然災害の死者数は100年前から増えているか?
の問いにYESと答えてしまいがちなのです。(実際は、激減)
正しい情報に基づかない常識や知識や先入観で答えて、間違え、正答率でチンパンジーに負けるとは悲しいことです。
でも、これって、現実社会でも毎日のように起こっています。
ですから、自分に関心ある情報だけで、物事を決めるのは危険だと思うのです。
ましてや、将来の仕事を、自分が知っている範囲、今の自分が興味ある範囲から選ぶことは、リスクにつながる気もします。
だからこそ、中学生には一歩踏み出して、新たな経験をしたり、情報を得たりできる研修先を選んでほしいとも思うのです。
今回のお話はこれで終わります。
次回をお楽しみに
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