奥船長は、今は水先人ですが、以前はホクレア号に乗っていました。
ホクレア号というのは、GPSやコンパスなどの現代機器を使わずに、星や太陽の位置、潮や風などの自然の変化の情報をもとに航海するカヌーです。
現代機器を使わないというのは、確かな星の知識が必要です。
どの星がどの方角の空から上がるのか、どこに沈むのかが分からないと進路が決まらないのですから、学ぶことが命を守ることに繋がっていることが分かります。
さて、奥さんは日本丸の船長さんでしたが、乗組員への教育で大切にされていたことを教えてくださいました。
・船の決まりを守ること
決まりを守らないと、船の安全航行が脅かされるだけではなく、自分の命や仲間の命が失われることになるからです。
デッキを磨く掃除だって、ただ掃除をしているのではない。
小さな異常を発見するためにやっているのだそうです。
・協力すること
強風の中で船の進路を変えるためには全員で一致団結して帆の上げ下げをしなければなりません。
時には何時間もロープを励ましあいながら引っ張らなければならないこともあるそうです。
ですから、自分一人ぐらいさぼっても大丈夫などということは決してありません。
協力することで難局を乗り切れるのだそうです。
私は、この話を聞いて、学校でも決まりの意味を教えて、守らせることが大切だと思いました。
意味を理解させずに、「決まりだから」では、応用力は育たないでしょうから。
奥さんは語ります。
「海に出るときは120%の準備をする。」
忘れ物が多い子供は沢山います。
しかし、事前の準備は大人になってもとても大切なんですよね。
子ども達はよい視点をもらいました。
今回のお話はこれで終わります。
次回をお楽しみに。
前回はこちら
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