以前のブログ

2025年3月24日月曜日

美しく縫うための「しつけ」

小学校家庭科では、エプロンや小物入れの袋を作ります。

特にエプロンは、使う布の面積が大きいので、いったんマチ針や仕付け糸で、布の折り目をハッキリさせたり、二つの布を上手に重ねたりします。

本当なら、しつけなしでどんどんミシンをかけて縫い進めたいところですが、丁寧なしつけをサボると、ズレたり、よれたりして作品が台無しになることがあります。

これは、教育でも同じことが言えるかもしれません。

基本のしつけができてこそ、個性あふれる作品が仕上がるのと同じように

躾(しつけ)ができてこそ、個性が花開くのだと思います。


ところで、「躾」というと型ぐるしく感じるかもしれませんが、

良い躾は、繰り返し繰り返し同じことをしているうちに習慣になり、当然になる教えです。

歯磨きだって、朝の洗面だって、そのうちにやっていないと落ち着かなくなるもの

最終的には、ごく自然にできる人としての品(しな)になるものです。


何かと話題の絶えない大阪万博で、諸外国からの来賓を迎えるキャストをされる方は、立ち居振る舞い、言葉遣いまで、日常も含めて繰り返し、意識し訓練しているそうです。

それらの所作が自然にできるようになると、それを超えたしなやかなその人らしい対応も期待できそうです。


個性を育むためにも、基本となる躾は無視できません。


ゲルニカで有名なピカソだって、徹底的に美術教師の父親にデッサン力を磨いてもらい、あのキュビズムに入っていったのですから


では、その躾け、何から始めましょうか?

これからの時代、コミュニケーション能力が大切だと言われ続けているのですから

曖昧になりがちな言葉の躾を見直すのはどうでしょう?


学校でも家庭でも言葉の躾を行い、美しく言葉を縫えるようになってほしいものです。


今回のお話はこれで終わります。

次回をお楽しみに。

次回はこちら

前回はこちら

2 件のコメント:

「登校する」「下校する」

 トム・クルーズの最新作「ミッションインポッシブル:ファイナルレコニング」が来月封切されます。 62歳の大スターは、今度はどんなアクションを披露してくれるのか 衰えて燃え尽きそうなスターダストの私には想像もつきません。 さて、映画館に行く時に「登場」、出る時に「下場」とは言いませ...