昔、江戸湾にペリーがやってきたことを社会科で習いました。
テストでは、その時に結んだ条約名や年号、開いた港の名前が問われました。
単なる暗記テスト、思考を全く使いません。
こんな暗記テストなら、
①なぜ、その時までに開いていた長崎ではなく、下田にやってきたのか?
②なぜ、その年代までやってこなかったのか
③なぜ、ペリーなのか
④どのルートで日本にやってきたのか
⑤なぜ、蒸気船を2隻も使ってやってきたのか
などが分からなくてもいいし、考えなくてもいい。
社会科が暗記教科だと揶揄されるはずです。
ちょっと調べれば
①それまでの外国への玄関は長崎であり、オランダが独占していたこともあって、いろいろな国が直接江戸との交渉ができず、のらりくらり時間ばかり過ぎていた。
②アメリカは、西部アメリカやメキシコ領などへの領土拡張期であり、日本にまで関心が向いていなかった。
③アメリカとメキシコの戦争で、特に軍功を上げていたのがペリーであり、初めての国への特使として名前が挙がった。
④アメリカから大西洋を渡り、アフリカの喜望峰からインド洋を抜けてくるルートで、修理や補給できる港が確保できていた。太平洋を渡るルートはアメリカ自体に太平洋側の港の準備が万全ではない上に、当時の蒸気船の燃料の積載量では一気に太平洋を渡るのは無理だった。
⑤蒸気船は軍艦であり、威嚇の意味があった。
など、なぜの世界の深堀ができ、昔の人の思考をなぞれます。
歴史とは、過去の人が何に悩みどんな決断をしたのかを知り、未来に生かすこと
なぜなら、人自体の脳はこの1万年くらい進化していないのですから。
今、探求学習が大切にされつつあります。
キャリア教育でも、答えを覚えるのではなく、たどり着く活動を重視したいものです。
今回のお話はこれで終わります。
次回をお楽しみに。
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