新聞やテレビ、YOUTUBE
情報が錯綜しますね。
ゴールデンウィークでメディア漬けの子どもたちもいろんな情報の中にいることでしょう。
しかし、考えてみると珍しいことめったに起こらないことだからニュースにもなるし、話題にもなるのです。
例えば、隣のおじさんが今朝も庭でラジオ体操をしていたとかは、メディアが取り上げるはずはないですよね。
珍しいから取り上げられるのです。
ただ、このメディアの情報は、しっかりと構えていないと、間違った刷り込みで世の中が分からなくなることがあります。
下手したらチンパンジーにも負けることだってあると警鐘を鳴らした本が昔売れました。
「FACT FULNESS」
という本です。
北欧の大学生に3択問題を出して、その結果から現代人の思い込みによる間違った解釈に気づかせるものです。
例えば
Q 自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変化したでしょう?
答えの選択肢
A 2倍になった B 変わらない C 半減した
だったらどうでしょう
・
・
・
正解は
「C」の半減した。
毎日のように異常気象のニュースや映像を見せられていると2倍くらいになったのではと思いがちですが、ちゃんと統計を調べるとそうでもないのです。
世界各国、自然災害に対するインフラの整備や医療技術の進歩が進んでおり、自然災害でなくなる人の数は半減しているのです。
ところが、自然災害に興味や関心がある人は、いろいろな災害状況に対する問題意識があるがために2倍になったと答えやすいらしいです。
チンパンジーなら3択ですから、33%の正答率でしょうが、勉強している人間の正答率は10パーセント未満だというのは笑えない話です。
人は、正確な情報から判断せず、あってほしい結果から類推する傾向があることも間違いを助長しています。
こういった問題ですら、これだけのミスリードが起こるわけですから、正確な情報の裏付けがない一次情報を鵜呑みにすることは危険です。
確かその本では、飛行機事故の映像が流れると、自動車に比べて事故率が低い飛行機に乗ることが怖くなる現象を説明していました。
飛行機は、1万年弱の間、毎日乗って1回事故にあうかどうかですが、自動車はそうはいきませんし、加害者にだってなるのにです。
思い込みが先行すると、正しい情報の方を疑ってしまうというのです。
メディアの情報は玉石混交
今や中学生のスマホの所有率も5割を超えると聞きます。
情報に惑わされないリテラシーを付けさせたいものです。
自分の未来を決める情報の集め方、整理の仕方、解釈の仕方などにもつながるキャリア教育でも大切な視点でもありますから。
今回のお話はこれで終わります。
次回をお楽しみに。
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