小学校では、満6歳の子どもたちが入学してきます。
4月生まれと3月生まれは、ほぼ1年の差がありますから、体の大きさや言葉の数などに差があるのは当たり前です。
2歳児と1歳児では、歩くことも、話すことも明らかに違うわけで、その差が4年後に全くなくなるとは思えないのです。
ですから、給食を食べる量にしても、一律で厳格に決められると、苦しむ子供が出てくるのは当然のことです。
成長には個人差がありますから、全てが当てはまるわけではないでしょうが、大人は少し余裕をもって構える必要があるでしょう。
一方、大切な考え方として
「背伸びさせる」
考え方があります。
背伸びとは、
・跳び箱で3段しか飛べないけれど、5段に挑戦したい。
・100マス計算に5分かかるけれど、2分で終えたい。
・野菜は全く食べられないけれど、一口だけは頑張ってみる。
など、今の現状から、一歩踏み出すことです。
自分のカッコいい姿をイメージすることで
可能性が広がります。
モチベーションを下げる無理な背伸びを強いる必要は、ないのですが、
憧れ、目標は、背伸びの良い材料です。
ですから、大人が、背伸びをしたい子どもの気持ちをほったらかして
完全にできる子に、全員一律で3段の跳び箱の練習をさせたり
難解な問題に挑戦したい子に、延々と基礎計算を繰り返させたり
するのではなく、
背伸びの挑戦を認め、選択肢を準備してあげることが大切です。
一方、国内に目を向ければ
個に応じたカリキュラム(個別最適化)
学年担任制
など、魅力的な取り組みも見え始めましたが、大きな流れにはなっていません。
だいたい改革と呼ぼれるものは、「それは大変だ。」と言われることがほとんどで
「やってみよう。」「ワクワクするね。」とは言われません。
本センターも、事業内容を改善し、背伸びの刺激をこれからも大切にしていきたいと考えています。
市内の学校にキャリア教育のいくつかの案を提示したところ、今日もいくつかリクエストが来ています。
その様子は、また今度。
今回のお話はこれで終わります。
次回をお楽しみに
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