経済同友会の副代表幹事の日色 保さんは、日本マクドナルドCEOですが、面白いことを言っています。
社員の出身大学の偏差値と会社での実績を調べたところ、見事に相関関係はないことが分かったらしいのです。
しかし、そんなことは大人なら薄々みんな気づいていたと思います。
色んな職場に出身大学の名前からは想像できない普通人と遭遇したことがあるでしょうから。
社会に出れば、数学が70点か80点かは、問題にすることはありません。
・チームのメンバーとしてよいものを作り上げよる協働力や粘り
・責任感や強い意志
・何度失敗しても挑戦する心
など、大人になると大切なものが見えてきているのに、なぜか子どもの教育では点数を気にします。
そうなると、子どもも点数に変なこだわりを持ってしまいます。
謎の不幸が見えてきます。
だから、点数を気にしなくてもいいとは思いません。
捉え方を変えなければなりません。
テストまでの準備力、計画力、その後の改善力を磨くものだと捉えたいものです。
つまり、テストという場を借りて、物事に対するアプローチの力を磨くものだと考える。
何点取ったかではなく、準備の仕方を反省し次に生かす、結果的に分からなかった部分を分かるに変えることが学ぶ力ですから
様々なテスト結果が配られて
「〇〇点だった。」
と一喜一憂するのではなく、
「次は~のような準備で臨もう」
「できなかった〇〇点部分を、もう一度やり直そう。」
とする態度こそが、将来にわたって使える確かな力だと思うのです。
何度も何度も繰り返されるテスト
点数ばかり気にしても何にも力はつきません。
先週の70点でも、今日90点になれば何の問題もありません。
その20点を埋める力こそ未来に役立つ学力です。
そして、そのプロセスを大切にすれば必ず点数はついてきます。
1学期にできなかった問題の総復習もせずに、提出さえすればよい夏休みの課題を与えても教師も生徒も無駄な労力を使うだけ。
学校によっては夏休みの課題作りが始まっているでしょうが
未来に役立つ学びを示したいものです。
今回のお話はこれで終わります。
次回をお楽しみに。
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