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2025年6月19日木曜日

力のつかない学び

ブロック学習とランダム学習という考え方があります。

ブロック学習は、限定された分野を集中的に学び、ある程度理解が深まったら違う分野を同じように集中的に学ぶ方法です。

バレーの練習だったら、ひたすらサーブの練習を繰り返し、上手になったらレシーブの練習、

次に、アタックの練習ばかりといった感じです。

一方のランダム学習は、様々な練習を一日の中でローテーション的にやるものです。


算数の角柱の問題で

①点の数を求める

②線の数を求める

③面の数を求める

があるとき、ブロック学習で①ばかりやって、次に②ばかりに移ったグループと

①②③を1問ずつ交互に学んだグループのテスト結果は、交互に学んだ方が格段に良い結果が出ています。


ただ問題があります。

結構深刻な問題、誤解があるのです。


ブロック学習をしたグループの学習満足がかなり高いのです。

結果は劣っていても、頑張った感、充実感があるのです。

1か月後の記憶の保持率が、ばっかり練習(ブロック学習)は低いにも関わらずです。

数値的な証拠を突き付けても、ブロック学習を指導者も学習者もやめようとしません。


考え方を変えなければ改善は望めません。


学校の宿題

家庭の学習

先に学んだものも上手に組み入れることが記憶を確かにします。


「今日はもうすることがない。」

という子の発想は、ブロック学習の発想。

しっかり交互学習を自分のものにできるよう頑張ってほしいし

学校もサポートしてほしいものです。


キャリア教育では、固定概念を溶かし、多様性や柔軟性を学ぶことも大切にしています。

この学び方の「フツー」を疑い改善することも、未来につながるはずです。


今回のお話はこれで終わります。

次回をお楽しみに。

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