「自分の学校で学力についての研修を夏季休業中に予定しているので、是非、本校でお話をしてください。」
と昔の同僚(私が校長の時の担任の先生)から電話がありました。
私の退職と彼の転勤は同じであり、それから3年以上が経ち、違う市町村立の学校であるのに、頼ってくれたのは嬉しいことでした。
今の仕事は、日向市のキャリア教育充実のためのものであり、他の町に行くのは躊躇されたので、お休みを調整して、川南町立唐瀬原中学校に行きました。
研修中に思ったのは、職員の若さ。
宮崎県の先生方は確実に若返っていると、今回も思わされました。
先生の若さは、子どもにとって魅力
私みたいに、ひなた坂もミセスも?の感性では、共感力が始めから違いますからね。
しかし、教育の難しいところは若さだけでは補えない技があること
教育心理学も含め、知識と経験が結びついてこそプロになるからです。
仏様のように優しいし、声掛けもしてくれるけど努力を怠たる不器用な外科医より
しっかり修練して手技を磨いた外科医に命を託したいのと同じです。
折角子どもが慕ってくれるのなら、そのアドバンテージに胡坐をかくのではなく、確かなプロの技で一人一人の子どもを伸ばさなければなりません。
しかも、子どもの可能性を引き出し育てる技術と、悪い芽を摘む技術の両方とも求めれます。
そんな技術を先生方は、こういった夏の研修で磨いているのです。
働き方改革が叫ばれ、教師の研修機会が減れば減るほど、不器用な外科医が増えそうな気がして怖いと感じるのは私だけでしょうか。
そういった危機感を唐瀬原中学校の職員は拭い去ってくれました。
研修後のアンケートでも、自分で試してみようという声が沢山あり、若手教師の前向きさを感じることができました。
唐瀬原中学校の校長先生をはじめ、先生方、良い機会をありがとうございました。
今回のお話はこれで終わります。
次回をお楽しみに。
 
 
 
 
 
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