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2025年9月1日月曜日

オイルが何より大切

よのなか先生には、いつも人間関係を作ることが大切だと教えらます。

この考え方は、北欧の豊かな働き方で話題となっているデンマークでも重視されています。

「デンマーク人が小さなころから教育で身に着けてきた社会性は、機械を動かすオイルのようなもの」

「多様な個性をまとめるための必須アイテム

と表現されますが、要は人とうまくやれないと生産性が落ちて、働き方改革どころではないということです。

しなくてもよい手間をかけて一人で全部やる仕事では、質が落ちたり、改善がなかったりするでしょうからね。


最近、そのオイルを私たちは手放している気がします。


人間ですから感情の対立はあるでしょうが、そればかりでは前にすすめません。

対立を生んでいる便益を明らかにし、守ろうとしている便益を尊重し、折り合いをつけたり、よりよい工夫を生み出すことが大切です。

片方が、全面降伏の対立で、片方が全く納得していない中で、効率性やモチベーションが上がるはずはないですからね。


だからこそ、オイルの大切さを、繰り返しよのなか先生に語ってもらっているのです。

勉強だって同じです。

集団がとにかく大切。

それを、東京大学池谷教授は人間の脳の仕組みから説明しています。

子どものモチベーションに一番の影響を与えるのは友達環境だというのです。

ただ、残念ながら、どんな友達を作られるかに大人が介入できるのは微々たるもの。

基本的に子供に決定権があります。

なにしろ、親よりも友達が大切だからです。

我が町にも英語圏から来た小中学生がいますが、何より大切な友達とのコミュニケーションを重視するあまり、母国語があやふやになっていることもあります。

モチベーションの維持に友達(仲間)が影響しているのは、ここからも分かります。


小中学校では、友人関係でトラブルもあります。

なにしろ自分を説明できる言葉を十分に持っていないのですから。

しかし、それでも何とか自分のオイルを作り出し、解決していく経験が大切ではないでしょうか。

大人がトラブルを引き取って勝手に話し合い、何となく謝罪があって、表面上は解決したとしても、その子のオイルは全く増えていかないのですから。


そこに、よのなか先生が何度でも語る価値があるのです。


今回のお話はこれで終わります。

次回をお楽しみに。

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