よのなか先生には、いつも人間関係を作ることが大切だと教えらます。
この考え方は、北欧の豊かな働き方で話題となっているデンマークでも重視されています。
「デンマーク人が小さなころから教育で身に着けてきた社会性は、機械を動かすオイルのようなもの」
「多様な個性をまとめるための必須アイテム」
と表現されますが、要は人とうまくやれないと生産性が落ちて、働き方改革どころではないということです。
しなくてもよい手間をかけて一人で全部やる仕事では、質が落ちたり、改善がなかったりするでしょうからね。
最近、そのオイルを私たちは手放している気がします。
人間ですから感情の対立はあるでしょうが、そればかりでは前にすすめません。
対立を生んでいる便益を明らかにし、守ろうとしている便益を尊重し、折り合いをつけたり、よりよい工夫を生み出すことが大切です。
片方が、全面降伏の対立で、片方が全く納得していない中で、効率性やモチベーションが上がるはずはないですからね。
だからこそ、オイルの大切さを、繰り返しよのなか先生に語ってもらっているのです。
勉強だって同じです。
集団がとにかく大切。
それを、東京大学池谷教授は人間の脳の仕組みから説明しています。
子どものモチベーションに一番の影響を与えるのは友達環境だというのです。
ただ、残念ながら、どんな友達を作られるかに大人が介入できるのは微々たるもの。
基本的に子供に決定権があります。
なにしろ、親よりも友達が大切だからです。
我が町にも英語圏から来た小中学生がいますが、何より大切な友達とのコミュニケーションを重視するあまり、母国語があやふやになっていることもあります。
モチベーションの維持に友達(仲間)が影響しているのは、ここからも分かります。
小中学校では、友人関係でトラブルもあります。
なにしろ自分を説明できる言葉を十分に持っていないのですから。
しかし、それでも何とか自分のオイルを作り出し、解決していく経験が大切ではないでしょうか。
大人がトラブルを引き取って勝手に話し合い、何となく謝罪があって、表面上は解決したとしても、その子のオイルは全く増えていかないのですから。
そこに、よのなか先生が何度でも語る価値があるのです。
今回のお話はこれで終わります。
次回をお楽しみに。
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