自分の限定しないことが、将来の仕事への道を広げるという話を前回しました。
次は、自分が当然だとか、普通だとか思っている枠を広げることの意味についてです。
次の物語を聞いてください。
子供が大好きな父親のAさん。
今日は、約束通り息子のBちゃんをキャンプに連れていきます。
Bちゃんの喜びようと言ったら大変なものです。
休日のたびに遠出をしている親友のCさんをいつも羨ましく思っていたからです。
前日からの準備は万端、キャンプ場を目指す車中の会話も弾みます。
ところが、信号無視をした若者のスポーツカーが猛スピードでぶつかってきたのです。
事故現場は、目を覆う惨状
運転していた父親のAさんは、残念ながら搬送中の救急車の中で息を引き取りました。
息子のBちゃんも瀕死の重傷。
ようやく運ばれた病院の手術室で、Bちゃんを見た執刀医は凍りつき、
「この子の手術はできない。冷静な判断ができない。」
と言いました。
そして、絞り出すような声でこう続けたのです。
「この子は、私の息子だから。」
?
となりませんでしたか?
そう、この執刀医は女医さんです。
私たちは無意識のうちに性別と職業を結び付けています。
そして、自分の社会観を狭めています。
自分にとって「普通」は、狭い世界なのです。
だからこそ、中学生には性別や職業を結び付けて考えることから抜け出てほしいのです。
今回は、ここまでにします。
次回をお楽しみに。
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