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2024年6月27日木曜日

大王谷学園7年生(中学1年生)のキャリア教育

 昨日は、大王谷学園7年生と「働くということ」を学ぶワークショップを行いました。



どんなところに将来、就職したいかと問うと、大体の生徒は

・自分が興味がある仕事

・やりがいを感じられる

・経営が安定して、リストラされない

・職場が明るく雰囲気が良い

・給料が高い

といったところを選びます。

以前に、このブログでも紹介しましたが、

仕事は自分にとって都合がよいかで選ぶことができればよいのですが

自分自身が選んでもらえる存在であるかが重要です。

仕事の報酬は、誰かの「有難う」で支払われるのですから。


例えば、上司に明日の会議資料をコピーしておくよう頼まれたとします。

会議の出席者は

・85歳の電設会社会長

・35歳のWEBデザイナー

・45歳の代理出席の課長

・30歳の市役所担当職員

と仮定します。

仕事の指示をもらったAさん

「なぜ、こんな簡単な仕事ばかりだろう。」

と今日もため息です。

Aさんは、誰かの「有難う」をイメージできていないからです。


ところが、同じ指示をもらったBさん

顔はニコニコ

「さて、どうしようかな」

ただのコピーではなさそうです。

・85歳の電設会社会長さんの資料は見やすい拡大版にしようかな、

 それとも拡大鏡を手元に準備してあげようかな

・35歳のWEBデザイナーには、資料データを再利用できるよう

 メールに添付して送ってあげようかな

・45歳の代理出席の課長には、社長さん用に予備を1部持たせようかな

・30歳の市役所担当職員さんには、関連部分だけに付箋をつけておこうかな

と考えて、前向きな仕事が始まりそうな勢いです。


頼まれたのは、明日の会議のコピー

全く同じなのに、片方はため息、もう片方はニコニコ


その違いは、相手意識があるかどうかです。


学校でも、学級の係の仕事や委員会の仕事があります。

これだって同じ。

自分にとって都合がいいかではなく、相手にとって有難いかです。


しかし、これは簡単なことではありません。

以前、ある経営者に、こんなことを聞いたことがあります。

仕事は

 5流:自分が満足できない

 4流:自分は満足している

 3流:上司に満足を与えている(褒められる)

 2流:お客様に満足を与えられている(認められる)

 1流:社会に認められている(必要とされる)

に分類されるのだと。


学校は、社会に出るまでの猶予期間でもありますから

仕事をすることを、今の自分の立場で考えさせてみたのです。

(という私が、どれほどの仕事ができているかと考えると赤面しますが)


今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。








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