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2024年7月16日火曜日

よのなか先生紹介 高田一人さん(2)

昨日に続き、高田さんのお話です。

宮崎県で底定置網は初めての漁法です。

いわゆるファーストペンギンで水産庁長官賞を受賞されています。

(ペンギンは高いところから海に飛び込むことを拒むが、一匹が飛び込むと

他のペンギンも意を決して次々に飛び込む つまり初めに飛び込んだペンギンの

価値が高いという例え)


しかし、彼の挑戦は、そこに留まっていません。

「ウニの畜養」

って聞いたことがありますか?


ウニと言えば高級食材ですが

海洋の豊かな藻場を荒らす邪魔者でもあります。

藻を食べつくしてしまうと、海はごろごろとした岩だらけ

本来、宮崎の海は、サンゴや藻が豊かな海だったのに、寂しい話です。

そのウニは地域によっては、お金を出して駆除されています。


高田さんは、その邪魔者のウニに、廃棄野菜を与えて育てることに成功しました。

邪魔者のウニと捨てられる野菜を掛け算して価値ある食材を作るのです。

もちろん、細かなデータを取りながらの試みでしょうが、

さらに、驚かされたのは、その行動力


彼は、九州大学の栗田喜久准教授を訪ね、研究を進め、

地元の人たちに協力を求めて、邪魔者のウニを宝のウニに変えそうです。


自分一人ではできないところは、補ってくれる誰かとつながって

解決する姿がそこにあります。


人間、誰しも得意と不得意でできています。

中学生の勉強だってそう


豊かな人生にするために

いろんな人とつながっている高田さんの姿は

子ども達に人間関係作りの大切さを強く印象付けました。


キャリア教育の中で大切にしたい力で、人間関係形成能力があります。

しかし、こんな難しい言葉を使わなくても、つながる力の大切さを

その生き方で示してくださった高田さんに感謝です。


今回は、ここまでにします。

次回をお楽しみに。

次回のISEC 黒木さんのお話はこちらから

https://careerhyuga.blogspot.com/2024/07/blog-post_17.html

前回の高田さんのお話はこちらから

https://careerhyuga.blogspot.com/2024/07/blog-post_15.html

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