今日から、数回にわたって現在活躍中の「よのなか先生」を紹介します。
まずは、7月11日大王谷学園、12日富島中学校に登場していただいた高田一人さんです。
高田さんは、地元、日向市の細島の漁業をされています。
しかも、県内初の底定置網漁法で高単価、時間効率の良い働き方を実現されています。
漁師と言ったら、港を出たら数か月帰ってこないとか、嵐の海で命を危うくする
などとネガティブなイメージを抱く人もいると思います。
しかし、高田さんの漁法は、底定置網まで毎日通い、操業時間も短い方法です。
しかも、定置網は、回遊している魚を根こそぎ捕るのではなく2割程度しか捕れないし、
網目を大きくすれば小さな魚を逃がすことができるそうです。
つまり、サステナブルな漁法の一つです。
さらに感心させられたのは、高田さんは海の様子を水中ドローンを操作し確認し、
捕れた魚の量だけではなく、水温、天候他、諸条件をデータ化しています。
つまり、漁獲を運や言い伝えなどに頼るのではなく、情報分析で管理しているのです。
さて、高田さんは、学校卒業後の仕事として最初から漁業を選んだのではありません。
大学を卒業して、
システムエンジニアとして大手銀行のシステム統合に精を出した20代
そこから一転、サービス接客業の経営を任された数年
その後、最終的には地元に帰ると決めていた彼は、漁業を選んだのです。
親の跡を継ぐ漁業ではありません。
地元の産業を見極めての選択でした。
では、すぐに底定置網を経営したかというとそうでもありません。
数年間、地元の大型定置網で漁を行う乗組員として経験を積んでの独立です。
つまりしっかりとしたインプットの時間があり、そこでの課題意識を
次のステップに生かしているのです。
やらされる仕事ではなく、自分だったらという
「当事者意識」が次のステージに引き上げたのでしょう。
そこで見えるのは、誰かに強制されて学んでいる姿ではなく
自分の課題を解決するために学び続けている姿でした。
学校の勉強は、どうしてもやらされ感が大きいですが
社会に出ても学び続けている姿に生徒たちが何かを感じてくれたらと
思ったところです。
続きのお話はこちらから
https://careerhyuga.blogspot.com/2024/07/2_16.html
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