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2024年8月19日月曜日

解釈を伝えたい

日向市では、牧水短歌甲子園が行われ、白熱の試合が繰り広げられました。

31文字で表現する世界に浸る豊かな時間を過ごさせていただきました。

作者の意図を超えての解釈も楽しい時間でした。

 

さて、違う視点での解釈の話です。

全国高等学校野球選手権であれ、他の大会であれ、もちろんわが郷土の牧水短歌甲子園であれ、競技における勝利者は1チーム

多くは敗者です。

涙をこらえきれずに座り込む選手

それを泣きながら励ます選手

敗者の姿は観客の心を打ちます。

多分、それは彼らの嘘のない懸命さが伝わるからでしょう。

 

ただ、ここからが大人の出番です。

つまり、勝敗が決してからが大切なのです。

勝った負けたの事実は変わりませんが、解釈によって見え方が変わり、人生の糧となるからです。

 

その勝負の場に立つために支えてくれた多くの陰の人々

レギュラーになれずにベンチで出番を待っていた仲間

ベンチにも入れずスタンドから大きな声で声援してくれた仲間

晴れの舞台を味わえない悔しさや情けなさ、自分の晴れ姿を信じて応援してくれた家族への申し訳なささ

いろんな思いを飲み込んで、支えてくれた仲間の存在

 

頑張っている我が子に

どのタイミングで声掛けをしたらよいのかと迷いながら

せっせと弁当を作り、送られてくるスマホの情報に一喜一憂しながら応援する親の存在


チームの雰囲気づくりや健康管理、準備計画に奔走してくれたマネージャー


家族の応援なしでは成り立たない監督・コーチ業を年中無休(夢求)で続ける指導者


何かを成し遂げるためには、必ず「陰」の存在が必要で、その目立たないけれども大切な存在のことを昔から「お」と「様」をつけて「お陰様」と言って感謝してきたことを伝えてほしい。

勝った、負けたの解釈だけではない

解釈のヒントを大人があげなければならないと思うのです。


ある有名なサッカー強豪校での話

最後を試合を終えて、全員を集め、コーチが一番に褒めたのは

レギュラーにはなれなかったけれども、朝晩腐らずに、誰が見ていようがいまいが

毎日練習を続けた選手

「試合に出たい気持ちは誰もが同じ、指導者が変わればレギュラーなんてすぐに入れ替わる

みんな高いレベルの選手ばかり。それに文句も言わず努力を続けた彼を俺は知っている。

そして、そのひたむきさに学ばされた。」

その選手はその場であふれる涙を抑えきれませんでした。


事実は万年補欠、しかし、解釈は人間性のすばらしさ

解釈は言葉で伝えたい

それが、大人はみな子供たちの先生であるということになると思うのです。


今回はここまでにします。

次回をお楽しみに

次回のお話はこちら

https://careerhyuga.blogspot.com/2024/08/blog-post_20.html

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