キャリア教育と対のように、使われる言葉「夢」
特に、みずみずしい感性の時に、どんな人に出会うか、どんな経験をするかで夢を実現するエネルギーは変わってくることでしょう。
その意味では、学校はカリキュラムを開き、いろんな人に出会わせ、いろんな価値観に触れさせたいものです。
しかし、実際には子供のころに描いた夢を実現できる人は、そう多くはないでしょう。
子供のなりの世界観、知識、経験の中で描いた夢は、大人になるにつれて、変わるのは自然なことですから。
それもまた大切なことです。
玄侑宗久の著書に
『「こうじゃないと絶対いけないんだ。」と断定的な生き方は、人間が生きていく上で非常に妨げになる。』
とありました。
千年も前の禅の考え方「風流の大切さ」から説明をしています。
風の流れのようにとは、何とも頼りなく感じますが
「風流」とは、言い方を変えれば「揺らぎ方」
「人柄とは、事あるごとの揺らぎ方」だそうです。
「揺らぐ」とは、あらかじめ決めておいた事を頑なに通すだけでなく、
まずは、新鮮な気持ちでそれを受け止めて対応すること。
その意味でも、大人になるまでの子供たちに、いろんな出会いや話に触れさせて
揺らがせたいと思うのです。
別の本では、地震で倒れないビルは、頑丈に揺らがないように建てたものではなく、上手に揺らぐことができるものだと書いてありました。
なるほど、有名な三十三間堂も上手に揺らぐことで、創建時の姿をとどめています。
日向の子供たちの免震構造づくりを、進めていきましょうか?
今回のお話はこれで終わります。
次回をお楽しみに。
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