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2025年2月18日火曜日

財光寺南小学校での6年生保護者へのお話から

 昨日は、財光寺南小学校で保護者への話をさせていただきました。

小学校卒業を間近に控え、中学校に不安なく入学できるように、集団の作り方や学び方などを一緒に考えてもらいました。


学校の一番のよさは、一人ではできないことも仲間と一緒ならできることです。

もちろん意志の強い子なら、ネット配信される教育サービスで学習はできるかもしれませんが、それは結構ハードルの高いことです。


なぜなら、集団でやると、面倒くさいことも乗り切れることが多いのです。

小学校の掛け算九九なんて、その最たるものでしょう。

掛け算の仕組みが分かったとしても、掛け算九九は覚えなければ大変です。

意味のない数字の組み合わせを、自分一人で覚えるとなると相当な根性が必要。

声を出して、みんなで頑張れるから、何とか続けられるのだと思います。

その証拠に、身につけるべき時期に身につけることができない子は、結局、その後の学年で個人戦(一人ぼっちの掛け算九九)に臨まなくてはならなくなり、頓挫することが多いのです。


生活だって同じ、学校という器を利用して、寒い朝、布団から抜け出して一日を始めます。

もし、その器がなくて、「どうぞご自由に」となれば、意思の弱い私なんかは・・・?

案外、自由の中で自分をコントロールするのは難しいものです。


この時期、宮崎市内のカフェや図書館では大学受験勉強をする高校生を見かけます。

自宅学習期間が設定され、無理に学校に出てこなくていいと言われているにもかかわらず、自宅でない場所での学習を選んでいるのです。

人間は弱いから、すぐに横になれるソファーやベッド、いつでも観ることのできるTVがない環境をわざと作って頑張る作戦なんでしょう。


ですから、今の6年生には中学校でよいスタートを切って、上手に学校を利用することを願っています。


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに

前回はこちら



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財光寺南小学校での6年生保護者へのお話から

 昨日は、財光寺南小学校で保護者への話をさせていただきました。 小学校卒業を間近に控え、中学校に不安なく入学できるように、集団の作り方や学び方などを一緒に考えてもらいました。 学校の一番のよさは、一人ではできないことも仲間と一緒ならできることです。 もちろん意志の強い子なら、ネッ...