3月1日に宮崎県立富島高等学校の卒業式に参列いたしました。
高校生の旅立ちのメッセージは、とても心に響き、感動を覚えましたので、紹介します。
彼らの入学はコロナ禍の最中であり、互いの表情も分からない中でスタートでした。
全員がマスクを外すまでに相当な時間がたちました。
一番表情が輝く高校時代に、互いの表情が分からないマスク越しの関係
大人の私たち以上に、互いの表情が気になる高校時代だっただけに、当たり前の今の有難さを実感しているようでした。
もともと日本人は、表情に敏感な民族だと私は思います。
ですから、目の表情が見えないサングラスでは、何だか近寄りがたく感じるのかもと思っています。
ちょっとした口元の表情も同じです。
言葉よりも伝わるニュアンスは、表情に現れることがありますから。
ですから、マスク越しの関係の中よく、友人関係、後輩と先輩の関係を築けたものだと感心しました。
先輩を送る後輩の送辞には
「先輩たちが残してくださった校則の見直しなどのプレゼントに感謝する」
という旨の一節がありました。
さらに
「恩を返すチャンスをください」
の言葉も
送る側のこれらのメッセージの中に、卒業生の確かな歩みが見て取れました。
また、定時制生徒の送辞でも、卒業生の姿に励まされたことが分かりました。
そして、その送辞の中で、美しいアカペラで、卒業生に歌をプレゼントしました。
その声に、何とかメッセージを伝えたいという健気な思いが感じられ、会場は水を打った静けさとなりました。
想いは伝わったのです。
また、全日制・定時制の答辞に、親や友人への感謝とともに
「誇りをもって卒業できる」
の言葉がありました。
その言葉から、卒業生の充実した3年間と、それを支えた先生方や保護者の姿が想像されました。
特に定時制生徒からは、バイトと学業の並行して頑張ってたどり着いた卒業だけに確かな経験と自信をもって未来に旅立つ決意が見て取れました。
感動ついでにもう一つ
卒業生が会場から退場し終わったとき
会場内の在校生から自然発生的に一斉に大きな拍手が沸き上がりました。
まるで、
「ちゃんと卒業生を送り出せてよかったね。」
「さあ、次は自分たちが引っ張っていこう!」
の気持ちが乗っているようでもありました。
その拍手をしている生徒の表情はにこやかで、輝いていてました。
私は卒業式後のあんなに温かい一斉の拍手を経験したことがありません。
富島高校
お見事です。
今回のお話はこれで終わります。
次回をお楽しみに
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