以前、中学校の女生徒が眉をいじっていたということで、部活停止を主張する職員がいました。
中学校職員としては、規律を重視しなければ部活はできないと信じているわけですから、
「眉をいじるとは何事か!」
になるわけです。
しかし、思春期の女生徒が自分を意識し始める時期に、やみくもな禁止が本当に正しいのかは疑問です。
ましてや、男性顧問に
「私は眉毛が濃いので、少し切っていいですか?」
なんて恥ずかしくて言えるわけがありません。
美容室に行って前髪の長さを数ミリ単位で美容師に依頼し、自分の「かわいい」を考えているのに、一律禁止は納得解になりえません。
そもそも、第二次性徴による体の変化は自分で制御できません。
確実に大人への変化が始まります。
それに伴って精神も変化し始めます。
起きたままの髪の毛で登校するのが普通だった子が妙に鏡の前から動かなくなったり、
異性にときめいたり、
それは当たり前の変化であるのに、昔の学校は
「色気づくな」
と心の変化をよしとしない風潮があった気がします。
小学生が縄跳びや一輪車を始めると、
「先生!見てて」
と自分の成功の瞬間や成長を認めてもらいたがります。
しかし、思春期に入ると見てもらうことから、どう見られるかが大切になります。
その当たり前の心の成長を認め、集団生活を行う上でのルールを一緒に考えられるとよい気がします。
決まりを変えた経験がない若者は、ルールを変えたり提案したりすることを躊躇するのは当たり前。
若者の投票率の低下、政治への無関心
は大人が作ってきたのかもしれません。
今回のお話はこれで終わります。
次回をお楽しみに
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