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2024年6月30日日曜日

遠山コーディネーター退任のお知らせ

 6月末をもって、3年3か月の間、日向市キャリア教育の要としてご苦労頂いた

遠山秀樹事務局長兼コーディネーターが退任されました。

経済界出身の彼の残した足跡を少し振り返ってみます。


10年以上前、本県も本市もキャリア教育を学校に依存してました。

つまり、学校の「進路指導」に子供たちの未来選択を任せていた部分が大きかったのです。

就職先である企業側も、「入社してから育て上げる」風潮があり、

学校の進路指導をあまり期待していなかった面もありました。

しかも、大量生産、大量消費の時代で、終身雇用を前提とした社会でしたので

学校で何を学んだかではなく、入社後のモーレツ社員が歓迎されていました。

「24時間戦えますか?」

働き方改革が叫ばれている現在では考えられないキャッチコピーが

今では懐かしく思い出されます。


ところが、今や就職3年後の離職率は3割を超えています。

「石の上にも3年」

ではなくなったのです。

加えて、育てた若者が次の可能性を求めて転職する時代に変わりました。

特に地方では、若者自体が地元に残らない傾向が強くなっています。


そんな中、立ち上がったの組織の一つが横須賀商工会議所

「学校だけに任せられない」

本当に、子ども達はしっかり悩んで考えて、未来を選択したのだろか?

ぼんやりとした職業観や社会観しか持たずに、就職してしまっていないだろうか?

子供たちに働く意味や喜び、魅力を伝える責任は、地元企業にもあるとし、

キャリア教育を進めていきました。


これは、画期的なことでした。

それまでの学校教育は教員任せでしたから。

そして、その取り組みを宮崎県内で最初に始めたのが日向商工会議所でした。

ですから、日向市キャリア教育支援センターのスタッフが経済界出身であるのは

当初から重要なことでした。


遠山事務局長は、その知見を活かし、本市のキャリア教育を推進しました。

学校にいると気づき辛いかもしれませんが、市内の事業所の皆さんの

キャリア教育に対する理解を広げ、学校への協力体制を彼が下支えしたのです。


今回、退任されましたが

今後とも日向入郷のキャリア教育推進のため、お力を借りたいと思っております。

ご苦労様でした。



今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。




2024年6月27日木曜日

大王谷学園7年生(中学1年生)のキャリア教育

 昨日は、大王谷学園7年生と「働くということ」を学ぶワークショップを行いました。



どんなところに将来、就職したいかと問うと、大体の生徒は

・自分が興味がある仕事

・やりがいを感じられる

・経営が安定して、リストラされない

・職場が明るく雰囲気が良い

・給料が高い

といったところを選びます。

以前に、このブログでも紹介しましたが、

仕事は自分にとって都合がよいかで選ぶことができればよいのですが

自分自身が選んでもらえる存在であるかが重要です。

仕事の報酬は、誰かの「有難う」で支払われるのですから。


例えば、上司に明日の会議資料をコピーしておくよう頼まれたとします。

会議の出席者は

・85歳の電設会社会長

・35歳のWEBデザイナー

・45歳の代理出席の課長

・30歳の市役所担当職員

と仮定します。

仕事の指示をもらったAさん

「なぜ、こんな簡単な仕事ばかりだろう。」

と今日もため息です。

Aさんは、誰かの「有難う」をイメージできていないからです。


ところが、同じ指示をもらったBさん

顔はニコニコ

「さて、どうしようかな」

ただのコピーではなさそうです。

・85歳の電設会社会長さんの資料は見やすい拡大版にしようかな、

 それとも拡大鏡を手元に準備してあげようかな

・35歳のWEBデザイナーには、資料データを再利用できるよう

 メールに添付して送ってあげようかな

・45歳の代理出席の課長には、社長さん用に予備を1部持たせようかな

・30歳の市役所担当職員さんには、関連部分だけに付箋をつけておこうかな

と考えて、前向きな仕事が始まりそうな勢いです。


頼まれたのは、明日の会議のコピー

全く同じなのに、片方はため息、もう片方はニコニコ


その違いは、相手意識があるかどうかです。


学校でも、学級の係の仕事や委員会の仕事があります。

これだって同じ。

自分にとって都合がいいかではなく、相手にとって有難いかです。


しかし、これは簡単なことではありません。

以前、ある経営者に、こんなことを聞いたことがあります。

仕事は

 5流:自分が満足できない

 4流:自分は満足している

 3流:上司に満足を与えている(褒められる)

 2流:お客様に満足を与えられている(認められる)

 1流:社会に認められている(必要とされる)

に分類されるのだと。


学校は、社会に出るまでの猶予期間でもありますから

仕事をすることを、今の自分の立場で考えさせてみたのです。

(という私が、どれほどの仕事ができているかと考えると赤面しますが)


今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。








2024年6月26日水曜日

生徒を支える校長先生の奮闘

中学生の生徒が、事業所で学ぶ社会体験研修

せっかく学校を離れてリアルな社会を学ぶ場ですから

より良いものにしたいものです。


もちろん、担当の学年の先生方も、様々な配慮をしていますが

校長先生も陰で奮闘されています。

今回、取り上げるのは

日向市立大王谷学園の飯干校長先生


まずは、生徒の受け入れ先の事業所開拓から積極的

当センターがリストアップし、協力を依頼した事業所だけでなく

市内の様々な事業所に足を運びます。


「先生方の負担を減らしてあげたいし、しっかり事業所さんにもお願いをしたい。」

との思いから、「ながの屋」「SEIKADOU」

「シャトレーゼ日向亀崎」「トライアル駅前店」「デイサービス親愛」

「ミスターマックス」「大王谷幼稚園」「大王谷保育園」(他にもたくさん)

と直接、足を運び、趣旨を説明し、協力を取り付けました。

私もいくつか一緒に回ったのですが、飯干校長の熱が経営者に伝わり、

快諾されるところばかりでした。


それから、お願いする生徒数を調整し、学年の職員に提案してくださいました。

しかも、昨日は、お世話になる事業所に行って内容を確認したり、

農業経験する生徒の安全のために農地や

移動距離も確認しました。


仕事の成否は、準備で決まる部分が大きいですが、

そこは見えにくいのが常です。


その部分で、懸命に動いている校長先生を紹介しました。


大王谷の社会体験研修は7月2日から4日までの3日間

こういった影の準備が奏功し、生徒が学校では学べないものを

学べたらと願います。


天気予報は、晴れ

暑くなりませんように!






2024年6月25日火曜日

日向中学校の挑戦(1)

 昨日は、夕刊デイリー日向支局の編集部課長の鈴木さんを訪ねました。

用件は、日向中学校で行われる「よのなか教室」の打ち合わせでした。


今回の日向中学校の取り組みは、生徒の自主性を引き出す、新たな取り組みです。

日向中学校2年生は3学級ですが、

未来を創造する次世代リーダーを創出するための会社として

 日向まちづくり本部

 絵本づくり課

 ゲーム開発課

 キャラクター開発課

の4つ組織で取り組みを進めています。

日向市の特産品や文化・歴史を組み合わせた中学生らしい発信が

期待できそうです。


これまでは、市内の「よのなか先生」から働く意義を学んでいましたが

今回、生徒は活動しながら学びます。

言い換えれば自分の働きを問いながらの学び。

ですから、生徒は自己満足で終わることなく、こだわりをもって調べるし

「プロ」の視点から方向を修正したり進めたりできるのです。

今回は前述の鈴木さんに加え

 地元の印刷業を営む是沢さん

 ケーブルテレビワイワイの佐川さん

 地元新聞社の世相まんが大賞受賞者の西村さん

から、甘口辛口のご助言をいただきます。


実は、当初は昨年までと同じパターンで、「講話」の形で依頼されていたのですが

違う案を提示したところ、さらにその上を行く創造的な案を示してくれました。

日向中学校のチャレンジに頭が下がります。


さあ、どんな展開を見せるのか

プロからはどんな指摘を受けるのか

楽しみです。


これらの活動予定は7月2日

活動の様子をお知らせましすね


今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。



2024年6月24日月曜日

Think globally act locally

 環境問題などを語るときに使われる言葉で

Think globally act locally (地球規模で考え、やれることは地道に足元から)

があります。


しかし、この言葉はキャリア教育でも大切にしたい視点だと思わされたのが

日向ひまわり支援学校での「よのなか教室」でした。

講師は、会社の名前もGlobal Clean(クリーンの力で社会の課題に挑戦し続ける)

の税田社長さん。


従業員の様々なニーズに対応した働き方を実現され、

宮崎県知事賞優良企業賞等を受賞されている魅力的な郷土の経営者です。

税田さんは

働くとは、傍を楽にすること

誰かの役に立つことだと 教えてくれました。

掃除は、目に見えているものをきれいにする

清掃は、目に見えないもの(ウイルスや雑菌)まできれいにする

ことだそうです。

Clean にすることは、健康にも安全にもつながる大切なことですから、

仕事そのものが大きな社会貢献につながっていることが分かりました。

高等部の生徒は、プロのお仕事の一端を経験したのですが、

道具も手法も、家庭のそれとは違っており、深い学びにつながったようです。

座学だけではなく、体験を取り入れると、より実感できますね。





講師の税田さんに話を聞くと、六三四(634mの東京スカイツリー)の

メンテナンスの方にコンサルをしたり、東南アジアの国で仕事の提携をしたりと、

お忙しいようでした。

日向市にいても

マーケットは東京や世界を目指し、地元の雇用を大切にされるお話を聞いて

Think globally act locally 

を思い出したところです。

これからも、日向の魅力発信をします。


今回は、ここまでにします。

次回をお楽しみに。





2024年6月23日日曜日

今の中学生や保護者が未来をどう予測しているか

 自分の生まれ育った場所を地元(じもと)と言ったり、故郷(ふるさと)と言ったりします。

正しい言葉の定義は分かりませんが、「故郷」は愛着や懐かしい記憶を甦らせます。

東日本大震災が起こった時、惨状を前に被災者が「故郷」を唄っている映像が流れました。

覚えている人も多いのではないでしょうか?

我が日向市も、かけがえのない愛すべき故郷ですが、人の流れは外に向いています。


アンケートによると

日向市が好きだと答えている中学生は8割を超えますが、

将来、日向市で働きたいと考えている中学生は3割程度です。

興味や関心が都会に向くのが若者だとは思いますが、強烈な数字です。

問題は、保護者の意識です。

4分の1の保護者しか、わが子の地元就職を望んでいないのです。

数字だけ見ると地元離れが進みそうです。


しかし、地元に就職先がないわけではありません。

今日も日向ひまわり支援学校で行われた中小企業家同友会県北部支部の意見交換会では

人手不足が取り上げられていました。


働く場所はある。

生活に便利な街でもある。

ただ、他の地方都市と同様に、漠然とした未来への不安を持っています。


人の流れを強制的に変えるわけにはいきませんが

せめて、「故郷」の魅力的なエネルギー溢れる人材に会わせ、

我が町を「故郷」と感じさせることが、解決策の一つになるはずです。


「故郷」への愛着がない人が、未来の「故郷」をささえるはずはないですから。


人手(仕事を成立させるための十分な労働者)不足問題も

人材(特定分野における専門的なスキルや資質を持った労働者)不足問題も

「故郷」を刻ませることが、近未来への備えかもしれません。


今回はここまでにします。

次回をお楽しみに





2024年6月19日水曜日

日向市の誇り 協力事業所の会

 これまでのブログで、中学生が外の世界を知ることの大切さを何度も述べてきました。

しかし、受け入れる事業所さんにとっては、

・怪我をさせたら大変だ

・やんちゃな子が来たときは、どう対処すればいいだろう

・気の弱い子が初日だけで来れなくなったら大変だ

・なにより本業の支障になるかも

など心配の種はいくらでもあります。

 しかし、日向市のほとんどの事業所さんは、快く中学生を受け入れてくれています。

そして、マルイチの高木会長を中心にし

「協力事業所の会」

なるものが存在します。

単に、中学生を受け入れるのではなく、受け入れのプログラム内容を工夫し、

受け入れ事業所間の情報交換をし、中学生の学びを深めることに協力してくださいます。



また、「協力事業所の会」に入会していなくても、地元中学生の受け入れに積極的な事業所様も多いのが現状です。


ある経営者に話を聞くと、

「もちろん、将来の日向市の担い手になってほしい。しかし、そんなさもしい気持ちで受け入れているのではない。人づくりは社会全体で行うべきものであり、我々もその一翼を担っていくだけだ。」

と仰ってくださいました。

有難いお言葉でした。

そういった大人たちに支えられて、本市の中学生は学びを場を得ています。


今回はここまでします。

次回は、その会で出されたご意見を紹介します。





お世話になりました。

私事ではございますが、9月末をもって日向市キャリア教育支援センター長を辞任いたします。 着任からちょうど1年半。 その間に発信したブログ記事はおかげさまで250回を超えました。 日々の思いや気づきを綴ってまいりましたので、共感いただけるものもあれば、首をかしげるものもあったか...