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2025年2月27日木曜日

学校で学ぶこと

「 今のあなたにとって、学校で学んだことはどのくらい役に立っていますか?」

と問われた時、答えに窮してしまいます。

数学で習ったベクトルや微積、三角関数 

あんなに苦労したのに日常で使うことはないし、たまに見慣れぬ記号が出てきても、意味さえ思い出せません。

あの勉強は、高校や大学に合格するためのもので、社会で役立てるためのものではなかったかもしれないと思うこともあります。

学校で学ぶものは、先人たちが残した人類の英知の中からエッセンスを搾り取り、体系化して現代に生きる私たちに受け継がれた大切なものだと自分には言い聞かせていますが、果たしてそうなのかと自信がなくなることがあります。

ただ、自信を持って言えることは

学び方そのものが、人生の役に立っていると思うのです。

小学校1年生が、5+3=8 のような一桁の足し算を学んだ後

7+6=13 といった繰り上がりの計算に挑戦します。

自分の指でできていた計算が、使える指が足りなくなるのですから大変です。

それでも、粘り強くやっていれば、7+3+3=13 とコツをつかんでできるようになります。

そう考えると、学校で学ぶ意味は、どうすれば物事をマスターできるのか、どうすれば成功するのかを実体験することだと思うのです。

身につくまでに何度も繰り返したり、間違ったくらいで落ち込まずに再チャレンジしたり、教えたり、教えてもらったり、ということが大切なのではないでしょうか。


だからこそ、先生たちには、努力が無駄になるような経験を生徒にさせてほしくないのです。

成績順位も気になるでしょうが、

未来に生きる力を考え、学び方を身につけさせることこそ大切です。


となると、国語を教える先生も、将来の表現力を見越して

数学を教える先生は、論理的な考え方を身につけさせることを

理科の先生は仮説を立てながら結論に結びつける習慣を

音楽の先生は、様々な楽器を組み合わせ、作り上げていく楽しさを


といった具合に、未来を見越した指導に心掛けるべきです。

そういった考え方そのものが、本市がキャリア教育を進めている理由でもあります。


今回のお話はここで終わります。


次回をお楽しみに

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2025年2月25日火曜日

『ENGLISH ALL DAY』

 今回は、本センターの椎葉コーディネーターからのブログ発信です。

2月19日(水曜日)に市内の学校に勤務する8名のALTが日知屋東小学校に一堂に会して、5、6年生の児童と英語でコミュニケーションを図る『ENGLISH ALL DAY』の学びがありました。

 一緒に過ごす給食・昼休みの時間をはさんで、午前中は6年生、午後は5年生がそれぞれ3~4人のグループに分かれて、8人のALTと順番に会話をしていきます。

 グループ編成になってはいますが、各自の会話はALTとマンツーマン。 事前学習で自分が伝えたいことを英語の文章にしてプリントにまとめてきた子どもたち。 最初は緊張で顔がこわばり、思うように言葉が出てきません。

 ところが、ALTの優しい人柄と、ユーモアたっぷりの表情やオーバーリアクションに、いつの間にか教室に笑顔と笑い声が広がっていきます。

ALTがうなずきながら話を聞いてくれるので、プリントを見る回数も減り、次第に会話も弾んでいきます。

この取り組みが素晴らしいと思ったのは 「なんか楽しいね」で終わるのではなく 「もっと英語が好きになりたい」「もっと英語で話がしたい」 そんな思いが子どもたちの表情から伝わってきたからでしょうか。

 気がつけば、8人目のALTと話をするときには、自ら積極的に、時にはジェスチャーを交えて話をする子どもの姿がありました。 

もし可能であれば、参観日に『ENGLISH ALL DAY』が出来るといいですね。 保護者の方の外国語教育への関心や理解も更に深まるような気がします。


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2025年2月24日月曜日

驚いた! よのなか挑戦発表会(大王谷学園7年生)

 発表会に参加した協力事業所の面々が

「いや~、すごく良かった。発表内容の質も高いし、互いの質問も的を射ていた」

と口々に褒めたたえたのは、大王谷学園7年生の社会体験の発表会のことでした。


発表時間は、10分と限られたものでしたが、どのチームも体験で学んだことを共通の視点から切り込めていました。

市役所で体験したチームは

「市民に貢献するためには、多様な考え方を理解することが大切。」

「税金で仕事をしているのだから、無駄のことはできないし、責任も大きい。」

MFE HIMUKAで学んだチームは

「私達が食べている加工食品は、製品化する機械を作る会社があって、提供されている。」

「なぜ、何のためにを考えて、仕事をすることが大切。」

そして、驚いたことに

「体験で何が楽しかったですか?」

の質問に対して

「工夫できたことが楽しかった。」

と答えたのです。

つまり、言われたとおりでなく、自分で考える楽しさまで味合わせていただいていたのは、嬉しい驚きでした。

また、天領うどんで学んだチームから

「体験は大変なこともあったけれど、毎日私たちのために働いてくれている両親に感謝したいと思った。」

との感想もありました。


中学生を受け入れてくださった皆様には、日常と異なる気づかいなど、ご苦労をおかけしましたが、これらの生徒の学びは、本当に宝となりました。

有難うございました。


ところで、この7年生

始めに、「働くとは」を学び、数人のよのなか先生の話を聞き、体験前の課題設定をし、学びをまとめ上げることができました。

お見事でした。


今回のお話はこれで終わります。

次回をお楽しみに

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2025年2月18日火曜日

財光寺南小学校での6年生保護者へのお話から

 昨日は、財光寺南小学校で保護者への話をさせていただきました。

小学校卒業を間近に控え、中学校に不安なく入学できるように、集団の作り方や学び方などを一緒に考えてもらいました。


学校の一番のよさは、一人ではできないことも仲間と一緒ならできることです。

もちろん意志の強い子なら、ネット配信される教育サービスで学習はできるかもしれませんが、それは結構ハードルの高いことです。


なぜなら、集団でやると、面倒くさいことも乗り切れることが多いのです。

小学校の掛け算九九なんて、その最たるものでしょう。

掛け算の仕組みが分かったとしても、掛け算九九は覚えなければ大変です。

意味のない数字の組み合わせを、自分一人で覚えるとなると相当な根性が必要。

声を出して、みんなで頑張れるから、何とか続けられるのだと思います。

その証拠に、身につけるべき時期に身につけることができない子は、結局、その後の学年で個人戦(一人ぼっちの掛け算九九)に臨まなくてはならなくなり、頓挫することが多いのです。


生活だって同じ、学校という器を利用して、寒い朝、布団から抜け出して一日を始めます。

もし、その器がなくて、「どうぞご自由に」となれば、意思の弱い私なんかは・・・?

案外、自由の中で自分をコントロールするのは難しいものです。


この時期、宮崎市内のカフェや図書館では大学受験勉強をする高校生を見かけます。

自宅学習期間が設定され、無理に学校に出てこなくていいと言われているにもかかわらず、自宅でない場所での学習を選んでいるのです。

人間は弱いから、すぐに横になれるソファーやベッド、いつでも観ることのできるTVがない環境をわざと作って頑張る作戦なんでしょう。


ですから、今の6年生には中学校でよいスタートを切って、上手に学校を利用することを願っています。


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに

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2025年2月17日月曜日

部活動のすすめ

 今、生徒の減少や指導者の負担軽減などから、これまでの部活動とは在り方が変わってきそうです。

中学校の部活動は、任意であり、生徒にとっては選択できるものです。

しかし、私は、あえて言いたい。

部活動は、お勧めの活動です。

学校の授業や家庭での勉強だけでは経験できない社会の模擬練習がたくさん詰まっています。

まずは、自分の意思をはっきりと表現することが求められること。

パスを回せとか、このボールを任せたとか、はっきりと伝えないとチームに迷惑が掛かります。


そして、フォア ザ チームの考え方を学べること

野球でいえば、犠牲バントや守備のバックアップ

バスケでいえば、シューターを助けるスクリーンプレイ

サッカーでいえば、シャドウの動き

など、社会でも役立ちそうです。


部活動をしたら、勉強時間が無くなると心配になりますが、

中学校3年生の中体連が終わって部活動を引退した生徒が、いきなり勉強時間が増えることはありません。

生徒のプライベートは、自ら動かないといけない時間と動かなくても過ごせる時間でできています。

分かりやすく言うと、

自ら動く時間=①勉強 ②部活動 ③ゲーム

動かなくても楽しみが与えられる時間=④TV ⑤YouTube

部活動を引退した生徒は、部活動に使っていた時間を①の勉強にもっていかず③のゲームに使ったり、楽な④や⑤の時間に使ったりすることが多いのです。


上手に成長期のエネルギーを発散させて、すっきりして勉強する習慣を部活動でつけておくことも貴重な過ごし方ではないでしょうか?


今回のお話はこれで終わります。

次回をお楽しみに

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2025年2月16日日曜日

やめよう! 見せかけの学習

家庭でやる学習を、宮崎県では「宅習」と呼んでいます。

この宅習ですが、時々、全く効果のない無駄な学習時間になります。

それは、「目的」が、曖昧だからです。

忙しい学校では、宿題や宅習をやったかどうかだけのチェックで精いっぱいです。

できなかったことに取り組んだかとか、覚えていないものを覚えようとしたかまでを要求しません。

ですから提出義務だけをクリアするのなら、自分の分かるところだけさっさと済ませればOKなのです。

しかし、残念ながら、これでは実力は全く上がらい無駄な時間です。

やってもやらなくても実力に大差が出ないならモチベーションが上がるわけがありません。


私は、家庭学習帳を数十年にわたり、チェックし、助言をしてきた経験から、次のノートに可能性をあまり感じませんでした。

・授業中のノートをそのまま書き写し、美しくラインを引いたり、文字に色付けしている。

・問題集の問題ごと写して、ノートは沢山使っているが、結局、数問しか解けていない。

・びっしりとノートを埋めるような学習をしているが、漢字も含め知っていることや覚えていることを何度も繰り返している。

やっている本人は1時間もかけて完成したノートが出来上がれば、やった気にはなるでしょうが、残念なことに力はつきません。


そこで、効果的な学習を続けて、実力を伸ばした女子中学生の例を紹介します。

その生徒の学習法は、付箋を上手に使うものでした。

学校で買った問題集を毎日コツコツやるのですが、間違った問題に印をつけて、そのページの上に外から見えるように小さな付箋を貼っていました。

その生徒は、間違った次の日に必ずその問題をやり、問題の横に小さな〇を書いていました。

そして、次の日も、日々の学習に加えて、その付箋のついたページの自分が間違った問題をやって、二つ目の〇を付け、間違えずにできるようになったら、ページの付箋を外していたのです。

ですから、彼女の問題集にはいつもたくさんの付箋が張られたり、剝がされたりしていました。

しかし、自分ができない部分を繰り返しやるわけですから、確実に力が付きます。

そして、試験前になると、その問題集をめくって、できなかった問題を見て、すぐに答えや解法が思い浮かぶかをチェックし、思い浮かばないものだけを復習していました。

中学2年生の生徒

よくもまあ、こんな効率的な学習を、しかも継続的に続けられるものだなあと感心しました。

彼女には、しっかり結果につながる手ごたえがあったのでしょう。

卒業時までその努力を続け、確実に力をつけていました。

「もう少しで思い出すのに」

「覚えていたのに」

といった残念な状態にならなかったのは、彼女のそんな努力のたまものでした。


家庭学習なんて、学校や先生のためではない。

見せかけの学習で提出のノルマを果たす学習からの脱皮が望まれます。


これは、実社会でも同じ

仕事をした振りでは、技量は上がりませんからね。


今回のお話はここで終わります。

次回をお楽しみ。

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2025年2月13日木曜日

キャリア教育担当者の研修会で感じたこと

宮崎県には、県全体を総括するキャリア教育支援センターと、市町村のものとがあります。

予算規模や配置されている人員数などの違いはありますが、各地で様々な取り組みがなされています。

その会で、印象に残ったいくつかの事例を紹介いたします。

延岡市のある学校では「キャリア教育の日」と位置付けた参観日があり、全校児童が働く意味ややりがいを考えていました。

また、数校で、「ひなた場」と称される自分と向き合う時間に深く地域の協力者にかかわって頂くプログラムをされていました。

親子の間では、何となく照れや恥ずかしさがあり、本音で語るのが難しいことがあります。

なぜなら、子供は親に愛されたいし、認めてもらいたいのですから、自分の内面を全部出すのが憚られるのです。

親の方も愛情が濃いだけに、妙に厳しくなったり、甘くなったりもします。

そういう意味で、昔から職人さんは自分の子供をよそで修業させていたのかもしれません。

ですから、自分の未来を考える時期に斜めの関係の大人と話をする中で、自分の現在地を知ることはとても大切だと思いました。


また、小林市の取組もすごいなと感心しました。

市内の小中学校の一部では、台湾の小中学校との交流が始まっています。

しかも、凄いのは台湾の関係者とのルート開拓から、実際の活動までの下準備を支援しているところです。

こういった機会の創出により、交流が始まったことで、子供たちの価値観を揺さぶり、世界観を広げることでしょう。

台湾、ベトナム、シンガポール、オーストラリア

時差のない地域との交流は、魅力的です。


いろいろな情報を生かしながら、当センターもバージョンアップをしなくてはと思ったところです。


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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2025年2月12日水曜日

寺迫小学校よのなか教室 鈴木睦代さん

先週、寺迫小学校で(有)クリーン日向の鈴木睦代さんの「よのなか教室」が開かれました。

鈴木さんは、地元日向市出身で、大学卒業後、学校に勤務され、結婚を機にご主人の経営される今の会社で働くことになりました。

はじめは、それまでの仕事とは違うことから戸惑いもあったそうですが、周りの方に助けられ、徐々に仕事に慣れていかれたそうです。

現在、社会全体で環境問題が大きな関心事になっていますが、鈴木さんのお仕事は、まさに最前線のお仕事です。

会社の名前の通り、故郷をクリーンするお仕事。

皆の認識が変われば、ごみとして処分されてしまう物には、再利用できるものがたくさんあります。

お話の中で印象に残ったのは、お仕事の丁寧さです。

モラルのない方が捨ててしまった吸い殻が空き缶に入っていないかを一本一本確かめてリサイクル業者へ渡しているのです。

誰かが守らないモラルは、誰かの善意によってカバーされているのだと感心しましたが、

市民全体のモラルが上がることがとても大切に思えました。

鈴木さんは、相手の立場になって考えることが大切だと強調されました。

いろんな仕事で成り立ている社会だからこそ、その通りだと私も思いました。

そして、次のように子供たちに語りました。

「いろんな仕事が世の中にはありますが、仕事に上下はありません。それぞれの仕事が役割を果たしながら社会は成り立っています。どんな仕事も世の中に必要とされているからあるし、誰かの役に立っています。」


よのなか教室では、働く大人から、未来を生きる子ども達へ、珠玉の言葉が送られるなあと今回も感心したところです。


今回は、ここまでにします。

次回をお楽しみに。

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2025年2月11日火曜日

学校の勉強と社会の繋がり

 前回、「天領うどん」でのよのなか教室で、浸透圧のお話をしました。

そこで、思い出したのです。

以前、郷土の刀匠 松葉景正さんの鍛刀場を見学させて頂いた時のことを。

当時の校長をしていた私は、どうしても国語や数学などの成績にばかり目が行きがちな教員の見方を広げてもらいたくて、様々な工房で職員の研修をさせて頂きました。

大人になって

「俺って数学が得意だ。」

だけよりも、サックスを演奏したり、美味しい料理が作れたり、手作りの木工品などを趣味にしたり、絵画や写真に詳しい人の方が豊かだと感じていたからです。

ですから、職員には、踊り、木工職人、お茶などを生業とする方々の価値観を体験してもらいました。

つまり、国算社理よりも、図工、家庭科、音楽、体育に目を向けてもらったのです。

その一つが、松葉さんに鍛刀場だったのです。


鋼を鍛えるのは、思った以上に熱と力の仕事でした。

それなのに、出来上がる刀の繊細さ、波紋の美しさ、そして冷徹さは見事でした。


しかし、私が驚いたのはその芸術を支える知識でした。

もちろん、芸術は感性の部分が大きいのでしょうが、鋼を鍛える時に金属学的な知識は不可欠だというのです。

硬いだけでは脆いし、柔らかすぎてもだめ、純度を高めるためには1200度もの高温で何度も鍛えないといけないし、酸素管理、冷やし方も簡単ではない。

古来から伝わる秘伝というのは、案外、金属学なのかもしれません。


ですから、理科を学ばないといけない。

さらに、世界各国での作品展ともなれば英語での説明も必要。


学校での学びは、刀工にも繋がっていると感じたのです。


学校の学びは社会とつながっている。

これからも伝えたいと思っています。


今回のお話はここで終わります。

次回をお楽しみに。

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2025年2月5日水曜日

「天領うどん」 田崎社長のお話から

 昨日は、日向のソウルフード「天領うどん」で、中学生のよのなか教室を受け入れていただきました。

対応は、社長の田崎さん。

丁寧で分かりやすい説明、時折ジョークも交えての温かい雰囲気に子供たちもノリノリでした。

日頃は、決して足を踏み入れることのできない製麺機械、食材の下準備の現場など、興味津々の子供たちからはいろんな声が自然と漏れていました。

「すごーい」

「いいにおい」

「でっかい機械だな」

YouTubeなどでもいろんな人の働く画像を見ることはできますが、やはり現場は違います。

だしの匂いが漂っているし、

食材を切る音だけでなく振動も伝わってきます。

もちろん、仕事場の雰囲気や温度感も。


天領うどんは、令和3年度日向市「社員が輝く!先進企業」として表彰を受けた会社であり、

男女共同参画、ワークライフバランスを重視した労働環境に尽力されています。

ですから、生徒にとって社員さんの生き生きとした様子も学びになっと思います。


話は変わりますが、田崎社長は、美味しい麵を作るには、水と小麦と塩のバランスが大切だと教えてくださいました。

塩を混ぜることによって、浸透圧の関係から茹で上がりが変わるというのです。


中学校で習う「浸透圧」

濃度の異なる2つの液体が細胞膜を介して接したときに、水が濃度の高い方に移動する現象なのですが、まさか天領うどんさんでこの言葉を聞くとは思いませんでした。


だからこそ、社会で学ぶことは大切です。

学校で学ぶことは、社会のどこかに繋がっていると実感できますから。


今回のお話はこれで終わります。

次回をお楽しみに。

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2025年2月3日月曜日

節分

昔、両親に「誰にも見られないように悪いことをしても、天が見てるよ。」

とよく脅されていました。

「天」とは、一体何かは分かりませんが、何でもお見通しらしいので、何となく怖い存在でした。

千と千尋の神隠しではありませんが、多神教である日本には多くの神が共存します。

北島三郎の「祭り」の歌詞にも「海の神、山の神、今年も本当にありがとう・・」


一神教では、違う神様を信じると異教徒として対立の対象となり、戦いは長引きます。

十字軍の遠征なんて200年弱も続いたし、今の中東問題もなかなか解決しそうにないのは、そんな問題も含まれているからでしょう。


さて、日本には、春夏秋冬それぞれの季節の区分がありました。

今で残っているのは、立春の前の日の節分「鬼は外・・」でしょうか。

もともと、鬼は鬼門とされている丑寅(北東)の方向からやってくると言われていました。

丑(牛)の角と寅(虎)の服を身にまとい怖い形相でやってくる鬼は、躾の役割を持っていたのかもしれません。

「悪い子はいないか?嘘つく子はいないか?」

ある意味、「天」の役割を担っていたのかも。


ところで、日向市キャリア教育支援センターのスタッフは、丑年が2名、寅年が1名。

こちらは違う意味で、牛の角と寅の服を心にまとい、しっかりと子供たちの未来づくりを支えたいものだと思っています。


今回のお話はここで終わります。

次回をお楽しみに

2025年2月2日日曜日

きっかけ格差(機会格差)

先週、日向市の商店会連合会の会合に参加させていただきました。

そこで、会長が仰ったのは、商店会の社会貢献でした。

商売ですから、損得も大切でしょうが、地域とともにある商店会では、人とのつながりを大切にされていることが木浦会長のお話から伝わってきました。

ところで、都市部と日向市の違いは、様々な機会の格差ではないでしょうか?

便利な交通システム、文化・スポーツなどの多様なイベント、ビルや橋の巨大インフラ そこで働く人など

都市部で目にする社会現象は、圧倒的な情報量で考える機会を生み出します。

文字を保存すると、(KB)キロバイト

音を保存すると、(MB)メガバイト (1MB=1000KB)

写真を保存すると、(GB)ギガバイト(1GB=1000MG)

映像を保存すると、(TB)テラバイト(1TB=1000GB)

情報量は、なんと1000倍ずつ

都市部で目にする様々な情報量に、ため息が出そうです。


では、地方には考える機会はないのか、きっかけはないのか


私は十分あるとあると思います。

前述の商店会の皆様のように、子供たちの手の届くところに、協力者がいるからです。

協力者は、翻訳者でもあります。

さまざまな事象を子供たちの反応を見ながら翻訳して、考えるきっかけを与えてくれます。

そういう意味では「きっかけ格差」は十分乗り切れるはずです。


今回のお話はここで終わります。

次回をお楽しみに。

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今頃になって、反省する昭和の常識

 先月は高等学校の卒業式、今月も高等学校の入学式に行きました。 春の息吹を感じる中、清新の子どもたちの様子にエネルギーをもらいました。 その式の最中に思ったの「式のそもそも」です。 何でもそうですが、そもそもの目的を失うと、表面だけものになってしまいます。 小中学校の一部では、校...