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2024年9月13日金曜日

日向中学校よのなか挑戦(最終日)

 三日間にわたる日向中学校のよのなか挑戦が終わりました。

全ての協力事業所さんに挨拶に伺いたかったのですが、時間的な制約もあり

最終日は2か所を訪ねてみました。

まずは、マンガ倉庫さん

カードの整理や値札付けなど、実際の販売につながる仕事を経験していました。
日頃の学校とは違って、立ち仕事中心ですので、足がやや疲れたらしいですが、
職員の皆さんに教えてもらった作業をしっかりと進めていました。
「マンガ倉庫」という名前から、マンガの本が主な商材かと思いきや
様々な品が売られており、ニーズに基づいた商品配置など勉強になりました。
実際に、販売促進につながるようなポップを制作していましたので、売り上げにつなげる工夫や苦労も実感できたようです。

つづいて、和田病院さん

高血圧の管理ができていなくて右半身麻痺の症状を抱える患者さんを想定した看護計画作りに挑戦しました。どんな食事を摂らせた方はよいのか、どんな運動機能回復運動を計画した方が良いのかなど、自分たちで考えて、アドバイスをもらっていました。
写真は、日曜日夜のテレビ番組「ブラックペアン2」ではないですが、手術室での実体験の様子です。
絶対、学校ではできないリアルな体験です。将来の天城先生が誕生するかもしれません。

最後は商工会議所でまとめの発表の様子です
自分たちなりに、日向市の強みや弱み、課題を分析し、起業計画を発表しました。
その名も、株式会社「MIRAI」
業態は、カフェ、サーフショップ、本屋さんなど
ネット販売や関連グッズ、体験コース、リラックススペースなどの工夫で集客し、客単価の設定や期待来客数の想定など、生徒なりに頭を悩ませた上での発表は、中学生のレベルを超えた興味深い発表でした。もちろん、その陰には商工会議所職員が考えた研修プログラムがあってのことですが、その準備にしっかり応えてくれました。

今回の日向中学校のよのなか挑戦にご協力いただいた各事業所の皆様、本当にありがとうございました。



今回のお話はここまでにします。
次回をお楽しみに

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2024年9月11日水曜日

日向中学校よのなか挑戦(続)

 昨日に続いて、日向中学校のよのなか挑戦の様子を紹介します。

まずは、永寿園さん

ちょうど敬老会のイベントがあっていました。
職員の方が一生懸命に入所者の方の笑顔のために趣向を凝らした出し物をされていました。
日向中学校生徒は、「人のために懸命に働く姿はすてきだと思います。」
と感想を教えてくれました。懸命な大人の働く姿は何よりの教材です。

次に社会福祉協議会に行きました。
この日は大王谷コミュニティセンターで放課後児童クラブの受け入れの体験をしていました。小さな子供たちは、時として感情の整理がつかなかったり、言葉での説明が難しかったりしますが、前向きに楽しく頑張っていました。

次にMFE HIMUKA さんです
生徒たちは、ロケットを飛ばす経験をしたり、高価な精密工作機械を操作し、金属を加工し、オリジナルの作品作りに取り組んだりしていました。富島中学校出身の若い社員さんのノリの良い突っ込みなどもあり、生徒は楽しく、しかも深い学びができていました。考えられたプログラムで、仕事の意味ややりがい、将来への準備などの研修プログラムも位置付けられており、全県下に知らしめたいほどのクオリティでした。

最後に黒田工業 さん
中国輸出用のペレット製造現場での研修の様子です。以前は、プラスティックはそのままでも中国は受け取っていたようですが、SDG’Sの考えも浸透し、再加工しやすい白色のペレットにしています。
他にも、様々な場所での研修をしていましたが、黒田工業の方に聞くと、日向中生がとにかく懸命に動くし、素直だと褒めていました。社会にとって大切な仕事の一つですので、体験後のアウトプットが楽しみです。

今回のお話はここまでにします。
次回をお楽しみに

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2024年9月10日火曜日

日向中学校2年生よのなか挑戦

 残暑、しかも不安定な空模様の中ですが、

日向中学校のよのなか挑戦が始まりました。

予定は9月10日から9月12日の3日間です。

慣れ親しんだ学校ではなく、始めての職場での経験は

緊張もあるでしょうが頑張ってほしいものです。


学びにつながるかどうかは、学ぶ側の生徒にかかっています。

社会で大切にされている価値観は何か

体験での学びを今後の生活にどう生かすか

日頃気づけない自分に気づくことができるか


同じ学びでも、やらされ感たっぷりと

自ら学びに行くのでは大きく違います


大切な三日間


意義あるものにしてほしいものです。日向商工会議所では、企業体験をしました。日向市の強みや弱みを分析し、社会課題を明らかにし、それに対してどんなサービスが求められているのかをKJ法を使っての分析から始まりました。そんなに簡単に商売が上手くいくわけはなく、しっかりとした分析や戦略が必要なことを中学生なりに学んでいます。この後、どんな展開を見せるの楽しみです。

           (日向商工会議所での起業体験など)

日向市駅でも3名の生徒が体験させていただいています。
近頃、「ひなた坂46駅」で話題になった日向市駅です。
日頃に比べて乗降者も多いようです。
少し日向訛(なま)りが出ているかもしれませんが、そこはご愛敬で
アナウンスもさせてもらっていましたし、乗車券の確認もやれていました。
なんでも、仕事は堂々とやらないとお客様の安心は得られません。
恥しさや照れがあるかもしれませんが、しっかり頑張ってもらいたいものです。
           (日向市駅でのアナウンス体験など)

SEIKADOUさんでは、男子生徒1名と女子生徒1名がお菓子作りに頑張っていました。
口にするものを扱う体験ですから、慎重さや丁寧さが求められます。
店長の緒方さんは生徒たちの生きる力を育むために、いつも丁寧に指導してくださいます。
一つ一つの丁寧なお仕事の裏にある想いや願いを生徒にも感じ取ってもらいたいものです。
そのことが世の中を見る目を養うことにも繋がりますから。
(SEIKADOUでのお菓子作り)

今回のお話はここまでにします。
次回をお楽しみに
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2024年9月9日月曜日

ふるさとの魅力はすぐそこに

 瀬戸内海に浮かぶ江田島の国立青少年の家での研修に行った時のことです。

その研修の課題は、自然体験学習と社会体験学習をどう学校教育に組みこむかでした。


独特の研修でした。


私は、自然体験研修班でしたが、最初の体験は

何と草原に寝転んで、自然を感じること

わざわざ瀬戸内海に浮かぶ江田島にやってきて

草っ原に寝転ばされるなんて、何となく戸惑います。

しかし、天空の青は澄み切っていて、刷毛で描いたような白雲は形を変えながら

流れていきます。

「5分間だけ、ただ空を見てください。」

の指示に従っただけですが、立って見上げる空と、寝転んで見上げる空の広さが

こんなにも違うのかと驚かされました。

草を揺らす風は、まるで息をしているかのように強弱を不定期に繰り返しながら

空気を入れ替えます。


そう言えば、宮崎県は「ひなた指数 全国1位」

晴れの日が多く、冬も暖かくて過ごしやすい気候です。


宮崎に住んでいれば当たり前のことですが

他から見れば羨ましい気候なのかもしれません。


寝転がって、空の大きさを感じてみるのもいいかもしれません。

故郷を五感で感じて味わってこそ、故郷にこだわりや愛情が生まれるはずですから


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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2024年9月8日日曜日

地域の一体感を感じるもの

残暑は厳しいですが、今年も秋の運動会や体育大会がやってきます。

昔に比べて明らかに暑くなっていますから、熱中症の予防など危機管理も大変です。

ところで、運動会と言えば、「花火」

学校行事で花火を上げるというのは、この時くらいでしょう。(最近は近隣に配慮してか少なくなってはいますが)

今は、学校連絡メールシステムなどがあり、花火を上げなくても保護者に開催の有無は伝えられます。

ただ、地域全体に伝えるとなると、メールでは十分ではありませんから、花火も意味を持ちます。

「ドーン、パンパン」

の音は

「地域の皆さん、子ども達の運動会がありますよ!どうぞ、お越しください。」

「すいませんが、今日は運動会で大きな放送の音が近隣に漏れますがご容赦ください。」

と伝えているようです。


学校にはいろいろな行事がありますが、運動会ほど多くの人を集める行事はありません。

一番の良さは、

「がんばれ!○〇」

と名前を呼んで声掛けができるところ。(勉強で、同じ声掛けをされたら嫌になりますが)


加えて、再会の機会と近況報告

運動場のあちこちで

「元気やったなあ?」

「○〇さんの孫さんがリレーに出るげな」

「今、○〇の仕事になったとよ。」

などと、話に花が咲きます。

    

運動会や体育大会は、学校行事ではありますが、地域住民にとっては

日常的になかなか会えない人にも会える場ですから、

コミュニティの大切な大イベントです。


そして、学校が意識していなくてもコミュニティの結びつきを維持する大切な機能を持っています。

キャリア教育を進めていく上でも、こういった学校を中心としたコミュニティを

上手く生かせないものかと考えているところです。


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに。


今日のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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2024年9月4日水曜日

言葉にする大切さ

前回までに、幼い時期から感性を育てることの大切さをお話してきました。

さて、今回は大人の言葉かけについて考えてみます。


以前、隣県の講演会で聞いた話です。

小学校6年生で夕日を見たことがない児童の割合が4割近くだというのです。

驚きました。

夕日なんていつでも見ることができるはずだから、そんな数字はあり得ないと思ったのですが

説明では、山が夕映えの時に

「夕日がきれいだね。」

「明日も晴れるかな。」

と親子で言葉を交わしていないので

夕日を見ているはずの子供が見たことがないと答えてしまうのだと。


そうかもしれません。

よく見る草の「オオバコ」でも名前を知らなければただの雑草

ところが、名前を覚えてしまえば

すぐに目に入ってきます。

名前を口にする、情景を口にする、思いを口にするというのは

世界を広げます。


そういった言葉が、見えているけれど見過ごしているものをはっきりさせるのでしょう。


それはキャリア教育でも大切な視点です。

生活の中で、買い物に行くことも、髪を切ることもあるでしょう。

しかし、大人が、その仕事の魅力や価値を言葉にして伝えないと

結局は、夕日や雑草のごとく

目に入らないものになってしまうのではないかと思うのです。


だからと言って、それを親や学校だけの役目にはしたくありません。

日向市の「よのなか先生の出番」はここにあると思うのです。


それから

いつでも見ることのできる夕日を

ゆっくりと見る精神的なゆとりを失っている自分にも気づきました。

秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」

そこまで秋が来ています。

秋に気づき、夕日に心を落ち着かせる時間は大人にも必要でしょうね。


今回のお話はここまでにします。


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2024年9月1日日曜日

「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理(ことわり)で末決まる」(続き)

前回は、親の真似をさせて、躾をするというお話をしました。

なぜ、江戸商人たちはそう考えたのでしょうか。


当時は、人間は頭と体と心でできていると考えていました。

そして、心をとても大切に育てようとしていたのです。

無垢な子供に、始めから心は育ってはおらず、

生まれてから、毎日1本ずつ心の糸を子供に張ってあげようとしていました。

そして3年をかけて1000本の糸をしっかり張ることを大切にしたそうです。


心の糸の張り方で、優しくなったり、粘り強くなったり、乱暴になったり

しますから責任重大です。


現代の脳科学研究でも、人として一番大切な時期に育むべきは、

知性ではなく感性

だというデータ分析が出ていますから、間違いはないですね。


知性だけ先行させると

「法律には抵触しないから、相手が困ろうが関係ない。」

と考え、躊躇なく、ずるい頭の使い方をしますから


それにしても1000本を張る作業

これまた、自分の子育てを反省します。


考え方を変えれば

キャリア教育も、無数の多様な糸を張る作業なのかもしれません。

人間の思考や心は見えませんが、

心が操る振る舞いやしぐさはいろいろと伝えてくれます。


ですから

いろんなよのなか先生にお手伝いをしてもらって

未来にも対応できる日向ならではの魅力的な糸を張りたいものです。


今回のお話はここまでにします。


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日向中学校よのなか挑戦(最終日)

 三日間にわたる日向中学校のよのなか挑戦が終わりました。 全ての協力事業所さんに挨拶に伺いたかったのですが、時間的な制約もあり 最終日は2か所を訪ねてみました。 まずは、マンガ倉庫さん カードの整理や値札付けなど、実際の販売につながる仕事を経験していました。 日頃の学校とは違って...