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2024年12月18日水曜日

月の名前?

 中学校で英単語を覚えるときに、厄介なのが月の名前です。

April(4月)は、エイプリルフールが4月1日ですから、割とすぐに思い出しますし、

June(6月)も、ジューンブライド(6月の花嫁)で何となく行けそう。

しかし、berがつく、9月や10月や11,12月は混同してしまいます。

なぜなら、本来のラテン語の意味からずれているからです。

September(9月)のSeptはセブンの

October(10月)のOctは、オクトバスのタコからも分かるように

November(11月)のnovemは、nine(ナイン)も連想させますから

December(12月)のdecは、デシリットルとからも連想されように10

となると、全部本来の意味から2つずれています。


古代ローマの政治家ジュリアスシーザーと皇帝アウグストゥスが自分の誕生月を

July(7月) ジュリアスシーザーのジュライ

August(8月) アウグストゥスのオーガスト

としたからなのです。

おかげで、日本の中学生は訳も分からず丸暗記をさせられて大変です。


ただ、いったんこういう由来を聞くと、書けなくても、読んだ時に、どの月か分かりますよね。

丸暗記をしようが、由来を聞こうが、覚えれば一緒ですが、記憶として刻むには、しっかり考えることが大切です。

小学生も中学生も冬休みの宿題があるでしょうが、時間がある時だからこそ、語源や由来を調べると面白いかもしれません。


やらされる宿題ではなく、自分でこだわって何かを調べることをお勧めします。


今回はここまでにします。

次回をお楽しみに


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2024年12月17日火曜日

富高小学校 フードバンク日向の学び(2)

今日は、昨日の続き、フードバンク日向のお話です。

フードバンクは、「食品ロス」と「子供の貧困」という2つの社会課題を解決する取り組みです。

しかも、この取り組みは公共に頼ることなくボランティアで成り立っているものです。

生産者からすると、せっかく作ったものが賞味期限切れで捨てられるのは忍びないこと。

丹精込めて作った意味を失います。

また、捨てると言っても、人も手間もお金もかかりますから、さらに無駄を積み重ねてしまいます。

一方、日本国内には「子供の貧困問題」があり、十分な食事を摂れないご家庭もかなりの割合であります。

そして、困ったと声を上げても行政支援では限界もあるのが現実です。


だからこそ、フードバンクの方々の取組が意味を成すのです。


もちろん、賞味期限切れの食べ物を集めて配るような失礼なことはしません。

あくまでも、賞味期限内の食べ物を、家族構成などを考えながら箱詰めしていきます。

しかも、家族が特定されるようなことはありません。

十分な配慮がなされています。

「60代男性1名 45歳女性1名 10代女性1名男性1名 合計4名の家庭」

のように家族の形が分かるカードに基づき配分されるのです。

あかげで、ボランティアの方は、

「60代男性ならお茶も欲しいだろうな、子ども達がいるならお菓子を入れておこう。」

などと考えながら、箱詰めをしていきます。


世知辛い世の中だと思いきや、日向にはこんな温かい人たちがいて、困った人を助け、食品ロスまで防いでいるのです。

ある児童から

「面倒くさいとか、辞めたいと思ったことはないのですか?」

の質問に

「私たちがこの活動を辞めた途端、食品ロスが始まるし、困った人が出てくる。

もちろん世界規模で考えたら、僕たちは微力です。

でも、私はこんな言葉を大切にしています。

私たちの取組は、微力だけれども無力ではない。

実際に活動されているからこその深い返答でした。


また、他の児童から

「この取り組みをしていて、嬉しいことはありましたか?」

の質問に対して

「利用者の方から、この取り組みのおかげで助かっているとか、毎月届くのを家族で楽しみにしている。」とか

「これまでのご支援、有難うございました。なんとか、自分でやりくりできる目途が立ちましたので、私たち以上に困っている方々を助けてあげてください。私たちは、卒業させていただきます。」

といったメッセージを受けとった時に、嬉しさを感じると黒木さんは答えました。


今回、この取り組みの意味や意義が伝わり、児童の見方や考え方が広がれば有難いと思ったところです。

今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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2024年12月16日月曜日

富高小学校 フードバンク日向の学び(1)

 先週の金曜日は、富高小学校5年生が、株式会社ミツイシの黒木宏二社長を講師に招き、フードバンク日向の取組を学ぶことができました。

黒木社長は、これまでにも本市の様々な学校でお話をして頂いている方で、今回の内容も素晴らしいものでした。(ちなみに、来月の校長研修会でも講話をして頂きます)

しかし、それ以上に驚いたのは、富高小学校の児童の学ぶ姿勢です。

黒木社長の話が始まるやいなや、さっとメモを取り始める子ども達。

学校によっては呆然と聞くだけのところもありますので、その前向きな姿勢は嬉しい驚きでした。

事前の学習がしっかりしており、自分たちなりの考えや予想をもって臨んでいることが伝わってきたのです。

以前、よのなか先生からこんな話を聞いたことがあります。

「A学校では、話しやすいし、質問も多く、こちらがいい気分になるけど、B学校で同じ話をしても盛り上がらないですねよね。」

もちろん生徒の特性などの原因もあるでしょうが、要は事前学習の充実度や事後の計画性があるかどうかだと確信しています。

学校では学べない話を聞く時、「聞く」を重視しているのか「確かめる」「掘り下げる」ことを重視しているのかでは、子ども達の様子が全く違うのです。

それによって子供たちが受動的ななのか、主体的なのかが変わってきますからね。 

その点、富高小学校は、まさに主体的であり、当事者でした。

今回の学習の前に栄養士の先生の話を聞き、自分たちでできることを含めて考えていたので大変良かったのです。

さて、黒木社長のためになるお話は明日のお楽しみ

今回はここまでにします。

次回をお楽しみに

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2024年12月15日日曜日

民主主義?

 先週、デンマークの文化翻訳家ニールセン朋子のお話を聞く機会を得ました。

日本人の半分の時間しか働かないのに、収入が2倍の国デンマーク。

その繁栄には、何か秘密がありそうです。

今回は、教育に絞って、私の感想を交えながら紹介しますね。

デンマークで「森の幼稚園」というのがありますが、まずはその話から。

日本では、公園のブランコで園児が仲よく遊ぶ時、未然にトラブルを回避するために

「みんな5回ずつこいだら交替ね。」と先生がルールを決めてしまうことがあります。

そうすると、10回くらい漕ぎたい子、そもそもブランコはしたくない子、二人ペアで乗りたい子など、個別の思いが脇に置かれた形で遊びがスタートすることになります。

しかも、何らかのトラブルがあった時も、その解決に先生が関わることになり、自分たちで話し合って決めたり、解決したりする力を育てらないことが生じます。

デンマークでは、毎回毎回、話し合いながら子ども達がルールを決めていきます。

ですから昨日は5回ずつでみんな納得したのに、今日は10回ずつにするといったルール変更も簡単です。人間って、その日のモチベーションは違いますから、昨日は5回でいいと思っていても今日は10回したいなんてことはありうる話ですから。

しかし、子どもですから、やっぱりトラブルは起こります。

そんな時は、徹底的に話し合うのだそうです。

「自分は、○〇までなら譲れるけど、君はどこまで譲れるの。」

いったん、自分の最大の思いを相手に伝えた上で、そこから互いに降りて行って合意形成をする。

これを幼稚園の時からするのですから、民主主義の力は育ちますよね。

多数決はしないのですか?

の私の問いに、ニールセンは答えます。

「最後の最後の手段であり、徹底的に合意形成の努力をすることが前提です。」

なるほど、国民に考える力がつくわけです。


さて、幼稚園児がトラブルを解決できず、最終的に先生に頼ってきたらどうするか?

先生は、それぞれの立場の状況説明を求めます。感情を抜きにして事実を並べさせるのです。

そして、先生は事実を確認します。

もちろん、双方を否定することはありません。

明らかになった事実から、折り合えるところを相談させるのです。


この作業は時間がかかりますが、こうした育ちの上で生きる力が身についていくのだと感心させられました。

今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに

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2024年12月10日火曜日

トイレにってもいいですか?

 学校の授業中、どうしてもトイレに行きたくなった経験は誰しもあるでしょう。

そんな時、あなたならどうしてましたか?

とある研修会で問われました。

①だまって教室を出る。

②先生に「トイレに行ってもいいですか」と尋ねる。

③授業が終わるまで我慢する。

学校では、②を指導することが多いと思います。


小学校入学前後であれば、

「休み時間のうちに済ませておきましょうね」

の指導も必要でしょう。

しかし、問題なのは、そんなルールは当然のように分かっている子(さぼりたくてトイレに行くわけではない)が、体調が悪いのに言い出しにくい状態になることです。


大人であれば、研修中に、わざわざ壇上の先生に向かって

「トイレに行ってもいいですか?」

などと尋ねることはありません。

研修を止めてまで尋ねることではないですし、トイレに行くことなどは個人の体調のことであり、とやかく言われる必要などありませんから。


となると、体調の悪い子が、②「トイレに行ってもいいですか?」って、本当に正しいのか疑いたくなります。

しかも、小学校の高学年や中学生になっても求められるとしたらどうでしょう。


映画「ショーシャンクの空に」の一場面を思い出しました。

刑務所の中では調達役だったレッドが、仮釈放でスーパーの手伝いをしていた場面です。

何と、レッドは手を挙げて、店長にトイレに行ってもよいかと尋ねたのです。

そのレッドの態度に、店長は顔をしかめ、

「行きたいなら、自分で判断して済ませて来い。」

と言います。

しかし、この対応はレッドにとって当たり前

刑務所では、作業中も含め、トイレに行ってよいかは、刑務官の許可を取る必要があったからです。


たかがトイレを言うかもしれませんが、自分で考えて意思表示や行動ができる人間を育てたいと考える時、「トイレに行ってもいいですか」をいつまで続けていけばいいのでしょうね。


今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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2024年12月9日月曜日

平岩小中学校よのなか教室(4)

今日紹介するのは、株式会社 MFE HIMUKA の黒木猛志さんです。

今回のよのなか先生4人では最年少の20代後半の青年です。

事前の打ち合わせもしっかりやり、動画む含めた資料も準備し、今回のよのなか教室に臨んでいただきました。

しかも、その様子を上司の経営管理部野涯さんも見守ってくださっていました。
(若手の成長を助ける会社の姿勢が伝わってきました。)

生徒たちにとっては、年齢が近いうえに、同じ日向市出身。

子ども達も、その話に入っていきました。

日向市は製造業が基幹産業なのですが、そこで働く人の声をなかなか伝えられないでいたので、貴重な時間でした。

写真や動画を駆使し、製造物が出来上がる様子を知ることができ、とてもよかったです。

生徒の中には
工業関係の会社を作ろうと思っているのでとても参考になりました。」
という猛者もいましたから、刺激を大いに受けたことでしょう。

黒木さんは、基本的に、仕事の基本をチームワークに置いていますが、

ご自分の「個の力」を磨いています。

磨くために、会社や先輩に助けてもらったとも語ってくれました。


ですから、平岩小中生も上手に周りの助けをもらいながら
個の力を磨いてもらいたいものです。


それにしても、よのなか先生の話を引き出す平岩小中学校の先生方の話の引き出し方が上手でした。財光寺中学校でのよのなか教室でも感じたのですが、こうした引き出し方のプロである先生方の協力を得ながら、さらに多くの市民の皆様を巻き込み、よのなか教室を展開したいものだと考えたところです。

今回のお話はここで終わります。

次回をお楽しみに






大    

2024年12月8日日曜日

平岩小中学校よのなか教室(3)

 今日、紹介するのは

食堂 tetote 川崎 一史 さん


高校を卒業後、半年間フランスの語学留学中、現地の様々な料理を食べ、将来料理人を志す中で、心を揺さぶられる本に出合います。
※後藤雅司さんの書籍「俺はあきらめない――不良少年、フレンチシェフになる」

川崎さんの凄いところは、帰国後、後藤シェフを訪ね、そこで3年半の修行をし、その後7年間フレンチレストランで腕を磨かれたところです。

自分で決めて、揺らがずに進むのは魅力的です。


将来飲食を志している子もいて、興味津々のようでした。

「四季に合わせた料理を提供しているのが凄い!」

といった感想もありました。


さて、川崎さんが課題を解決したり工夫していることは何かと問われた時

「一日一日の積み重ねが大切」

だと答えてくれました。


すぐに解決できるなくても、小さな積み重ねが、工夫や解決につながるのだそうです。

川崎さんは

「行動して、失敗ということはない。」

と生徒に語ります。


実際、飲食のお店を経営する中、コロナなどの制限があっても、

川崎さんは、工夫をしながら乗り切っていますから言葉に説得力があります。


「今を大切に、一日一日を大事に生きていこうと思いました。」

が多くの生徒の感想です。


さあ、頑張れ平岩小中学校生!


今回のお話はここで終わります。

次回をお楽しみに

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2024年12月5日木曜日

平岩小中学校よのなか教室(2)

 昨日に引き続き、平岩小中学校のよのなか挑戦のお話です。

今回紹介するのは、是沢 利保 さん


日向市内で印刷会社を経営されており、日向市の教育委員でもご活躍です。

まずは、生徒との距離を近づけるために自己紹介をしていただきました。

距離が近づかないうちに、知らない大人がやってきて、世の中を語っても

受け取る側の扉が開いていませんからね。


そのあと、是沢さんの人生を振り返って頂き、エピソードを語って頂きました。

大学受験期や最初の仕事に就いた時のお話、そして今の会社でのお話も


話は、今の仕事のことに進んでいきます。

是沢さんはご自分で用意されたプレゼン資料を基に仕事のやりがいや苦労を語ってくれました。

生徒の感想に

「印刷業の楽しさや役割などが分かった。」

などが見られましたので、依頼された案件ごとに工夫を凝らしたり、アイデアを出しながらの仕事ぶりが伝わったようです。

お仕事を進める上で人間関係を大切にするめにされていることは

・感謝気持ちを忘れないこと

・相手の気持ちになって考えること

・お互いの信頼関係を築くこと


人生を充実させるために必要なことの1つとして

常に勉強・必要な情報を得て人として成長すること

だと語りかけてくださいました。


生徒からは

・しっかり勉強してレベルアップを図りたい。

・ピンチをチャンスに変えるポジティブ発想で頑張りたい

との感想をありましたから、前向きな学校生活の姿を期待したいものです。


今回のお話はここまでにします。

次回をお楽しみに

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2024年12月2日月曜日

平岩小中学校 よのなか教室(1)

 12月3日は、平岩小中学校で「よのなか教室」を開催しました。

今回の先生方は

・医療法人社団弘文会  松岡内科医院 嶋田 雅暁(しまだ まさあき)

・有限会社 是沢印刷 是沢 利保(これざわ としやす)

食堂tetote 川崎 一史(かわさき かずふみ) 

・株式会社 MFE HIMUKA 黒木 猛志(くろぎ たけし)

の4名です。


今日は、お医者さんの嶋田先生のお話を紹介します。

嶋田先生は、長崎大学医学部や産業医科大学で教授をされていた方です。

まずは、子どもとの距離を近づけるために、嘘つき自己紹介をしてもらいました。

ご自身にまつわるエピソード

若いころのお話ですが、

① アメリカに行きたかった

② 広島県出身

③ 象を拾ったことがある

の中から嘘を当ててもらいました。

正解は、②③で①が嘘でした。


ビックリですよね。子ども達は、大盛り上がりです。

さて、嶋田先生はなぜ、医学を志されたのでしょうか?

それは、学生時代から通っていた町医者の待合室に途上国支援のための古切手集めの箱があり、その意図を聞いた時に、何となく医師の道を志したということでした。

親から方向性を決められたわけではなく、自ら進むべき決めて進んだのでした。

嶋田先生曰く

「難しい道と易しい道があったら、難しい方を選んだ方がいい。そっちの方が楽しい」

安易に流れそうな私にとって、至言でした。

アフリカでの研究活動の中では、研究のための道具がないのは当たり前。

あるもので、自作するしかありません。

ないからこそ工夫するし、アイデアも生まれる。

そして、それが当たり前になる。


学校生活も、時に制限がありますが、制限があるからこそ工夫するところが出てくるのかもしれませんね。

そう言えば、江戸時代に茶色と鼠色の服しか着たらいけない、贅沢してはいけないとのお達しに、江戸の人たちは48種類の茶色と100色の鼠色を編み出したとか。

繊細な色の感覚は、制限の中の工夫で生まれたことを思い出しました。(と言っても江戸時代を称賛しているわけではありません)


また、先生は医療の仕事は医者だけで成り立っているのではなく、多くの医療関係者で成り立っていることを強調されました。

その人たちとの人間関係を大切にし、尊重することが重要だとも。

現在、どの業界も人手不足

だからこそ医療のチーム力が大切なのでしょう。


互いを尊重しあうことは学校で今日からでもできること

生徒たちの心にどう刻まれたのか感想が楽しみです。


今回はここまでにします。

次回をお楽しみに。

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2024年12月1日日曜日

宮崎県商工会議所連合会役員会での一コマ

先週の木曜日に、県内の商工会議所の役員の方々の前で話をする機会を頂きました。

経営者でもあり、宮崎のオピニオンリーダーでもある方々を前に少し緊張もしましたが

本市のおけるキャリア教育について説明し、一緒に考えていただきました。


印象に残ったのは、その後の懇談でした。

「少子化問題、移住促進、定住化など、縮んでいく社会に抗って、人集めをするのももちろん大切なことだが、一番の投資先は、未来を担う子供たちだ。」

と仰る方がいて、慧眼に触れた気がしました。

その方は

「どんな未来の大人を作るかが、しっかりしていない状態で、人を集めるのではなく、あるべき未来像を共有して、覚悟を決めて人材を育てたい。」

とも仰っていました。


日向市では、キャリア教育を進めていますが、良い示唆を頂いたと思ったところです。


今回はここまでにします。

次回をお楽しみに

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月の名前?

 中学校で英単語を覚えるときに、厄介なのが月の名前です。 April(4月)は、エイプリルフールが4月1日ですから、割とすぐに思い出しますし、 June(6月)も、ジューンブライド(6月の花嫁)で何となく行けそう。 しかし、berがつく、9月や10月や11,12月は混同してしまい...